晴走雨読 横鎌日記

無理しないランニングと気ままな読書について綴ります。横浜と鎌倉が中心。映画やお出かけもあり

「オレがマリオ」

今年は「サラダ記念日」刊行30周年だそうだ。そういえば、文藝別冊でも俵万智が特集というか、取り上げられていた。そのタイミングを狙ったかどうかはわからないが、文春文庫で、第5歌集「オレがマリオ」が出た。ちなみに第1歌集「サラダ記念日」から、「…

Garmin Connect 150k ステップチャレンジ

この世界にガ―ミンのGPS機器、特に腕時計タイプのランニングウォッチをつけている人は何人いるのだろうか?その中で、Garmin Connect のステップチャレンジに「参戦」している人は何人いるのだろうか。ふと、そんなことを思ってしまう。 2年前にEPSONか…

「ありがとう、トニ・エルドマン」

父親というものは、とかく娘のこととなるとくどくなったり、力が入りすぎたりすることがある。家庭や父娘(おやこ)関係によってもさまざまだろうが、この「ありがとう、トニ・エルドマン」に登場する父親のコミットの具合が尋常ではない。それでこそ、映画…

「青い鳥文庫ができるまで」

夏休みに子どもが借りてきた本を読ませてもらった。出版物のできあがるまでの過程に興味があるし、子どもと共有できる本があるのも悪くはないだろうと手に取った。まだ読んでいる途中らしく、しおりを動かせないのが面倒だったが、ほぼ小学生向けの本と思わ…

「岩波文庫創刊90年記念 図書 私の三冊」

自分の勤務地の最寄り駅は新橋。かつては駅の近くに文教堂があったが、いまでは小さい「リブロ」が駅地下にある程度。汐留までいけばもうちょっと選択肢が広がるもの、お隣の浜松町、有楽町と比べると物足りない。小さい書店に置いていない本は帰り道に川崎…

「イイネ!イイネ!イイネ!」

週末、ジャック・アンド・ベティでレイトショーを見た。クレイジーケンバンドの横山剣主演の「イイネ!イイネ!イイネ!」。この映画を見るのに、これ以上ふさわしいところはない、と勝手に決めつけてチケットを買う。本牧や伊勢佐木町をぶらつく人間の一人…

桜木町 「一ノ蔵」

存在は知りつつも、なかなか暖簾をくぐれずにいた店があった。JR桜木町駅から野毛に向かう地下道から、「にぎわい座」方面に出たところにある居酒屋「一ノ蔵」。一人で動くことが多いせいか、なんとなく「団体様」仕様の店に見えて入りづらかったのだが、…

「セールスマン」

2017年の米アカデミー賞で外国語映画賞を受賞し、昨年のカンヌでも脚本賞と男優賞を取っていた、イラン映画「セールスマン」を見た。監督はアスガー・ファルハディ。トランプ政権の入国制限令に抗議して、監督と主演女優のタラネ・アリドゥスティがアカデミ…

「快楽としてのミステリー」

少し前に「別れの挨拶」を読んだ後、「袖のボタン」「快楽としてのミステリー」(以下「ミステリー」)と続けて読み、「ミステリー」の読了後も、劇作家・山崎正和との対談「日本史を読む」を手に取り始めて、個人的な「丸谷才一ウィーク」「丸谷才一月間」と…

文楽「菅原伝授手習鑑」 六代豊竹呂太夫襲名披露

文楽「菅原伝授手習鑑」を見に国立劇場へ。初日はまだ粗いので避けるか、通の方は初日、中日、千秋楽と出し物がなじむのを楽しむらしいが、あいにくそんな金銭的、時間的余裕はない。初日のチケットがとれたのでそれで良しとする。襲名披露口上を最初に見れ…

「人生タクシー」

遅ればせながらジャファル・パナヒ監督「人生タクシー」を見た。パナヒ監督がアッバス・キアロスタミ監督の助監督であったことと、イラン映画は久しぶりとの理由がメインで、ベルリンでの金熊賞受賞は付録みたいものだったが、なるほど受賞も納得という作品…

たらば通信7号 葛原岡・大仏ハイキングコース

天気が良い休日に午前中から昼過ぎにかけて時間がとれたので、迷わず北鎌倉に向かった。春を感じるために、鎌倉を歩こうと決めていたのだ。ルートはベタだが、北鎌倉~葛原岡~大仏のハイキングコース。このコースを通して歩くのは4年ぶりか。北鎌倉から鎌…

「盤上のアルファ」

塩田武士という作家の存在を電車内の広告で知った。のちに本屋大賞で3位に選ばれた「罪の声」の広告で、この本は「グリコ森永事件」をモデルにしているとのこと、おおいに興味が湧いたが、昨今の金銭事情では初めての作家を単行本を買う気持ちになれない。と…

フォアフット着地 1ヵ月 

田中宏暁「ランニングする前に読む本」を読んで、フォアフット着地に切り替えてから、1ヵ月以上過ぎた。この間、長短あわせて20回以上のランニングを、これで走ってきた。ただ、まだ20㌔級の距離は踏んでいないので、長い距離の「効果」はわからない。 …

「考える人」休刊、「『考える人』は本を読む」

新潮社の季刊誌「考える人」が休刊となった。定期購読誌の側から「別れ」を告げられたのは初めてではないが、あふれてくるネットからの情報や失速している新聞から離れ、一服できる媒体だっただけに残念至極である。昨年春の値下げを伴うリニューアルは危機…

「徳は孤ならず 日本サッカーの育将 今西和男」

「オシムの言葉」やJリーグ関連でも秀逸な著作がある木村元彦(ゆきひこ)氏の「徳は孤ならず 日本サッカーの育将 今西和男」を読んだ。今西が育成したサッカー人脈は、森保一、高木琢也などがクラブの監督、もしくはフロントなどとして、Jリーグを支えて…

「八月の六日間」

鎌倉の書店「たらば書房」が発行する「たらば通信」で紹介された本を手に取ってみた。北村薫「八月の六日間」。直木賞作家であり、何かと目にする名前でもあるが、向き合うのは初めてだ。雑誌の副編集長である女性(のちに編集長)が日々の煩わしさから回避…

「ランニングする前に読む本」続

フォアフット着地を二日続けて練習したら、ふくらはぎのひどい筋肉痛。局部的だが、フルマラソン後よりもひどい痛みがほぼ1週間続いた。ネットで調べてみると、ふくらはぎが張ったという症状が結構見られるということにやや安心したものの、普段使わない部…

「ランニングする前に読む本」

講談社のブルーバックスが通巻2000番を超えたのを機にリニューアル。地の色が白っぽくなって、ややスタイリッシュになったように感じる。12月のフルマラソン後にトレーニングのペースを下げて、そのまま数カ月経ってしまったので、ここらで気合いを入れるべ…

たらば通信6号

一ヵ月ぶりにたらば書房に行ったら、レジの近くに「たらば通信6号」が見えた。当分鎌倉に行く用もなさそうなので、少なくとも1冊買って、6号もいただくことにした。くださいと言えば、もらえるかも知れないが、最低限の礼は尽くすべきだろう。 今回の特集…

新子安「諸星」

吉田類の「酒場放浪記」で見た影響だが、新子安の「諸星」という酒場に顔を出すのが楽しみになった。のれんに「市民酒蔵」と謳っており、橫浜で「市民酒場」というのは他に何軒かあるそうだ。これは地元のウェブマガジン「はまれぽ」によると、戦時中に大衆…

「シネマ・ジャック&ベティ 2016年 ベストテン」

シネマ・ジャック&ベティの昨年のベストテンが発表された。会員なら、みんなもらっている「瓦版」の転載だが、備忘録代わりに記しておきたい。入場者数と投票による、2分野がある。2016年の上映作品数は313作品だそうだ。必ずしも新作ではない。 入場者数で…

文楽「曾根崎心中」

文楽の東京公演「曾根崎心中」を観劇。仕事上、土日しか行けないし、文楽のチケットも決して安くはない。歌舞伎よりは安いが、大勢の人間によってなりたっているのは承知のつもり。でも、事情はわかったからって、懐具合が変わるわけでもない。2月の公演は…

「タンジェリン」

トランス・ジェンダー二人のハチャメチャな(?)クリスマスイブを描いた映画「タンジェリン」を見た。これは橫浜ではやっていない。関東では、現在のところ、渋谷のイメージ・フォーラムのみ。iPhone5S3台で撮った低予算映画だが、結構ホロっとさせられ…

月刊みすず 読書アンケート特集

「月刊みすず」は、その名の通りみすず書房のPR誌という位置づけかと思う。ほかの出版社のPR誌に比べて値段は高いが、そもそも出版物そのものの値段も高い。「月刊みすず」の連載が、単行本として編まれることもあるので、エッセイなどはよく読んでいる…

「マグニフィセント・セブン」

説明不要の人も多いだろうけど、黒澤明監督の「七人の侍」(1954年)が、西部劇化されたのが、6年後に公開された「荒野の七人」。で、これがリメイクされたのが日本で公開中の「マグニフィセント・セブン」だ。西部劇の映画を見るのは、あまりに久しぶ…

IN★POCKET 1月号

講談社の文庫PR誌「IN★POCKET」を1月号から定期購読することにした。11月号の文庫ミステリー特集ではまり、続けて12月号を購入しようとしたときに意外と探すはめになったからである。まあ200円くらいなら、それ以上のコスパはあると判断した。 で、届いた…

「沈黙 - サイレンス -」

マーティン・スコセッシ監督が、原作に出会って28年――。遠藤周作の名作「沈黙」が長年の月日を経て映画化された。この間、版権を持っている社からの督促はもちろん、契約不履行?での訴訟もあったとか。いずれにせよ、映画「沈黙 - サイレンス -」は完成し…

「映画と本の意外な関係!」

先週の木曜だったか。新聞の広告で、集英社インターナショナルが新書を創刊したことを知った。「インターナショナル新書」として5冊を刊行。著者の面子も、池澤夏樹、池田清彦、岩下尚史、福岡伸一、町山智浩と、立ち上げとしてまずまずな印象だ。 せっかく…

「さまよう薔薇のように」

書棚を整理していたら(売る本を選んでいたら)、矢作俊彦「さまよう薔薇のように」が見つかった。「マイク・ハマ―へ伝言」で気に入り、「スズキさんの休息と遍歴」で驚嘆し、「あ・じゃ・ぱん!」でハマった矢作俊彦。たぶん、江口寿史のイラストにもつられ…

「くう・ねる・のぐそ」

刺激的な題だ。サブタイトルには「自然に「愛」のお返しを」とある。著者は「糞土師」を名乗る伊沢正名さん(なんとなく「さん」づけ)。命あるものを口にしているヒトが、自然にお返しできるのはウンコしかないと、野糞をはじめた。 自然保護運動をはじめた…

「この世界の片隅に」

じんわり、戦争の怖さが伝わってくる。そんな映画だった。 子どもと「この世界の片隅に」を見に行った。映画館は、ジャック・アンド・ベティ。ベティ側の上映だったが、あんなに座席から人があふれているのを見たのは初めてだった。午後1時5分の回で見る予定…

「破門 ふたりのヤクビョーガミ」

2017年1月下旬公開の「破門 ふたりのヤクビョーガミ」を見る機会があった。黒川博行の直木賞受賞作「破門」の映画化。佐々木蔵之介(桑原保彦役)、関ジャニ8(8は横倒し)・横山裕(二宮啓之役)のダブル主演となっている。小林聖太郎監督。 以前にドラマ…

「辞書になった男 ケンボー先生と山田先生」(下)

(上)の部分、イントロが長くなってしまい本題に入らないまま放置してしまった。このまま、年を越すのはあまりにだらしないので(現状でも十分だらしないが)、(下)として本そのものの感想などを記す。 この本に反応したのは、ありがちだが、赤瀬川源平「…

たらば通信5号

鎌倉のたらば書房が出している「たらば通信」はどうやら季刊のようである。たぶん、仕事の合間に作っているので厳密に季刊のペースを守っているかどうかはさだかではないが、目安として季刊なのではないか。今回、本を購入した際にいただいた5号には「二〇…

「月の扉」

石持浅海「月の扉」を読んだ。クローズドのイメージが強い石持作品だが、この作品は、事が起きる舞台のスケールがでかい。なにせ那覇空港で乗客240人を乗せたボーイング機のハイジャックである。相変わらずというべきか、3人が何故ハイジャックを計画し…

大船 ひばり湯

「混んでますけど、いいですか?」 大船のひばり湯に入ろうとしたら、カウンターでこんな事を言われた。いまどきの銭湯がそんなに混んでるわけないと思っていたので、新鮮な言葉だった。せっかく来たので入れてください、と入浴させてもらうことにした。入っ…

My Asics

今回、湘南国際マラソンを走るにあたって、練習で指針にさせてもらったのが、「My Asics」というアプリだ。3月頃にすでに湘南国際マラソンの日程にあわせて、練習メニューを作ってもらった(とはいえ、アルゴリズムによるパターンみたいなのがあるのだろう…

湘南国際マラソン2016

湘南国際マラソン初体験。2回目のフルマラソンだが、そもそも今年の橫浜マラソンを走ったのは、昨年湘南国際にエントリーしようにも申請サイトにアクセスがかなわず、断念せざる得なかったのがきっかけだった。その後、橫浜マラソンに申し込み、運良く抽選…

IN★POCKET 11月号 文庫翻訳ミステリー・ベスト10

書店でふと目に入り、文庫版のPR誌というか、PR誌の文庫版というか、よくわからなかった「IN★POCKET」(講談社)を買ってみた。いままでキオスクなどで何回か見たことあるが、手に取ってみたのは初めて。11月号の特集の2016年の「文庫翻訳…

朴葵姫 ギターリサイタル(東京文化会館小ホール)

昨日、ギタリスト朴葵姫(パク・キュヒ)の公演に行ってきた。前回聴いたのが、ベスト盤「Favorite Selection」が出た頃だったので、およそ1年ぶりか。今年の前半はスペインに滞在していたそうで、今回のリサイタルのテーマは「旅」だった。 1985年韓国・仁…

「ラテンアメリカ文学入門」

そんなに読み込んでいるわけでもない、中途半端なラテンアメリカ文学好きだ。集英社文庫の「ラテンアメリカの文学」シリーズを買い集めたり、ガルシア・マルケスやホルヘ・ルイス・ボルヘスの有名どころは揃えたり。現代企画室のラテンアメリカ文学選集や国…

アシックスのランニングサポートタイツ  MMS Long Tight 2.0

第11回湘南国際マラソンまで一ヵ月を切った。フルマラソン自体は3月の橫浜マラソンに継いで二回目だが、座骨神経痛で9月中旬まで二ヵ月ほど棒に振ったせいか、初マラソンを迎える時よりもはるかに不安感が多い。 橫浜マラソンの時は、数カ月前にはハーフ…

「淵に立つ」

シネマ・ジャック&ベティで「淵に立つ」を見た。カンヌで「ある視点」部門審査員賞を受賞したのは知っていたが、よく知らないままに席に着いた。筒井真理子がでているので、ハッピーエンドでは無い予感はしていた。2時間ドラマでも、この女優はどこか幸せ…

「泥酔懺悔」

昔、中華街に「チェッカーズ・クラブ」があった頃、そこで年配の女性に、イッキ飲みで勝負しないと言われて受けたところ、こちらが半分過ぎくらいなのに、相手はすでに飲み干していたことがあった。酒の強弱はともかく、食道を全開にするなにかしらの技術を…

「村上さんのところ コンプリート版」

電子書籍の「村上さんのところ コンプリート版」を読了した人はいるのだろうか。期間限定サイトに寄せられた読者からの質問と相談に作家・村上春樹の答えをまとめた本で、電子版の方はサイトに掲載された3716通の質疑応答すべてが載っている。それはプル…

ブルース・スプリングスティーン「チャプター・アンド・ヴァ―ス」

ブルース・スプリングスティーンの熱狂的なファンというほどではない。世代的には、二枚組「ザ・リバー」あたりをよく聴いていて、「ボーン・イン・ザ・USA」「ネブラスカ」までは、「ザ・リバー」の流れから割とわかっているつもりだ。 ボーン・トゥ・ラン …

「扉は閉ざされたまま」

「たらば通信」にて、せっかく知ることとなった石持浅海。やはり評価の高い作品を読むべきでは、という変な義務感にかられて「扉を閉ざされたまま」を購入した。2006年度の「このミステリーがすごい!」で第2位。一昨年6月に発行された文庫版12刷についた帯…

「ハドソン川の奇跡」

試写会の上映開始前に「SNSなどで拡散をお願いします」と言っていたので(そう聞こえた)、感想などを書かせてもらう。クリント・イーストウッド監督が、2009年1月に起きたUSエアウェイズ1549便の航空機事故からの生還劇を映画化。主人公の〝サリー〟(本作…

「辞書になった男 ケンボー先生と山田先生」(上)

先月の話だが、書店に並んだ文春文庫の新刊を眺めていると、佐々木健一「辞書になった男 ケンボー先生と山田先生」が目に入った。単行本で購入した本が、積読の間に文庫化された。少なからずあることだが、結構ショックは大きい。もともと文庫で読むようにし…