晴走雨読 横鎌日記

無理しないランニングと気ままな読書について綴ります。横浜と鎌倉が中心。映画やお出かけもあり

たらば通信8号

鎌倉の「たらば書房」に行って、購入がてら「たらば通信」をいただいて帰るのがひとつの楽しみだが、ここ3カ月で鎌倉に行けたのは1度だけ。ブログの更新も滞りがち。で、先月に行っていただいた、たらば通信8号について書く。実は、8号は7月に出されて…

「われ敗れたり コンピュータ棋戦のすべてを語る」

プロ棋士とコンピュータ将棋ソフトの戦いである「電王戦」。すでに引退はしていたものの第1回のコンピュータとの対戦者は著者の米長邦夫・日本将棋連盟会長だった。その後の団体戦でも2-1でコンピュータ側の勝利となり、将棋ソフトがプロ棋士を負かすこと…

「バッタを倒しにアフリカへ」

見事な「エンタメノンフ」と言って差し支えなさそうな、前野ウルド浩太郎「バッタを倒しにアフリカへ」を読了。バッタ被害の現状、いわゆるポスドク(博士研究員)問題、モーリタニアの文化や情勢などを新書一冊に収めた好著と言える。最初は、ブログ文体み…

「語学で身を立てる」

ひょんなことから猪浦道夫という存在を知った。とある英語学習のセミナーがあり、猪浦氏とは無関係だったが、主催側が猪浦氏の著作も出版していて、それらがセミナー講師の著作とともに並んでいたのだ。「英語冠詞大講座」という本で、冠詞だけで350ページの…

「ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー」

「鳥」「スパルタカス」「ベン・ハー」「十戒」「ウエスト・サイド物語」「卒業」「ローズマリーの赤ちゃん」「ロッキー」「エクソシスト」「カッコーの巣の上で」……。この作品群に関わっている夫婦は? ついでにもうちょっと作品名をあげていこう。「レイン…

「オレがマリオ」

今年は「サラダ記念日」刊行30周年だそうだ。そういえば、文藝別冊でも俵万智が特集というか、取り上げられていた。そのタイミングを狙ったかどうかはわからないが、文春文庫で、第5歌集「オレがマリオ」が出た。ちなみに第1歌集「サラダ記念日」から、「…

Garmin Connect 150k ステップチャレンジ

この世界にガ―ミンのGPS機器、特に腕時計タイプのランニングウォッチをつけている人は何人いるのだろうか?その中で、Garmin Connect のステップチャレンジに「参戦」している人は何人いるのだろうか。ふと、そんなことを思ってしまう。 2年前にEPSONか…

「ありがとう、トニ・エルドマン」

父親というものは、とかく娘のこととなるとくどくなったり、力が入りすぎたりすることがある。家庭や父娘(おやこ)関係によってもさまざまだろうが、この「ありがとう、トニ・エルドマン」に登場する父親のコミットの具合が尋常ではない。それでこそ、映画…

「青い鳥文庫ができるまで」

夏休みに子どもが借りてきた本を読ませてもらった。出版物のできあがるまでの過程に興味があるし、子どもと共有できる本があるのも悪くはないだろうと手に取った。まだ読んでいる途中らしく、しおりを動かせないのが面倒だったが、ほぼ小学生向けの本と思わ…

「岩波文庫創刊90年記念 図書 私の三冊」

自分の勤務地の最寄り駅は新橋。かつては駅の近くに文教堂があったが、いまでは小さい「リブロ」が駅地下にある程度。汐留までいけばもうちょっと選択肢が広がるもの、お隣の浜松町、有楽町と比べると物足りない。小さい書店に置いていない本は帰り道に川崎…

「イイネ!イイネ!イイネ!」

週末、ジャック・アンド・ベティでレイトショーを見た。クレイジーケンバンドの横山剣主演の「イイネ!イイネ!イイネ!」。この映画を見るのに、これ以上ふさわしいところはない、と勝手に決めつけてチケットを買う。本牧や伊勢佐木町をぶらつく人間の一人…

桜木町 「一ノ蔵」

存在は知りつつも、なかなか暖簾をくぐれずにいた店があった。JR桜木町駅から野毛に向かう地下道から、「にぎわい座」方面に出たところにある居酒屋「一ノ蔵」。一人で動くことが多いせいか、なんとなく「団体様」仕様の店に見えて入りづらかったのだが、…

「セールスマン」

2017年の米アカデミー賞で外国語映画賞を受賞し、昨年のカンヌでも脚本賞と男優賞を取っていた、イラン映画「セールスマン」を見た。監督はアスガー・ファルハディ。トランプ政権の入国制限令に抗議して、監督と主演女優のタラネ・アリドゥスティがアカデミ…

「快楽としてのミステリー」

少し前に「別れの挨拶」を読んだ後、「袖のボタン」「快楽としてのミステリー」(以下「ミステリー」)と続けて読み、「ミステリー」の読了後も、劇作家・山崎正和との対談「日本史を読む」を手に取り始めて、個人的な「丸谷才一ウィーク」「丸谷才一月間」と…

文楽「菅原伝授手習鑑」 六代豊竹呂太夫襲名披露

文楽「菅原伝授手習鑑」を見に国立劇場へ。初日はまだ粗いので避けるか、通の方は初日、中日、千秋楽と出し物がなじむのを楽しむらしいが、あいにくそんな金銭的、時間的余裕はない。初日のチケットがとれたのでそれで良しとする。襲名披露口上を最初に見れ…

「人生タクシー」

遅ればせながらジャファル・パナヒ監督「人生タクシー」を見た。パナヒ監督がアッバス・キアロスタミ監督の助監督であったことと、イラン映画は久しぶりとの理由がメインで、ベルリンでの金熊賞受賞は付録みたいものだったが、なるほど受賞も納得という作品…

たらば通信7号 葛原岡・大仏ハイキングコース

天気が良い休日に午前中から昼過ぎにかけて時間がとれたので、迷わず北鎌倉に向かった。春を感じるために、鎌倉を歩こうと決めていたのだ。ルートはベタだが、北鎌倉~葛原岡~大仏のハイキングコース。このコースを通して歩くのは4年ぶりか。北鎌倉から鎌…

「盤上のアルファ」

塩田武士という作家の存在を電車内の広告で知った。のちに本屋大賞で3位に選ばれた「罪の声」の広告で、この本は「グリコ森永事件」をモデルにしているとのこと、おおいに興味が湧いたが、昨今の金銭事情では初めての作家を単行本を買う気持ちになれない。と…

フォアフット着地 1ヵ月 

田中宏暁「ランニングする前に読む本」を読んで、フォアフット着地に切り替えてから、1ヵ月以上過ぎた。この間、長短あわせて20回以上のランニングを、これで走ってきた。ただ、まだ20㌔級の距離は踏んでいないので、長い距離の「効果」はわからない。 …

「考える人」休刊、「『考える人』は本を読む」

新潮社の季刊誌「考える人」が休刊となった。定期購読誌の側から「別れ」を告げられたのは初めてではないが、あふれてくるネットからの情報や失速している新聞から離れ、一服できる媒体だっただけに残念至極である。昨年春の値下げを伴うリニューアルは危機…

「徳は孤ならず 日本サッカーの育将 今西和男」

「オシムの言葉」やJリーグ関連でも秀逸な著作がある木村元彦(ゆきひこ)氏の「徳は孤ならず 日本サッカーの育将 今西和男」を読んだ。今西が育成したサッカー人脈は、森保一、高木琢也などがクラブの監督、もしくはフロントなどとして、Jリーグを支えて…

「八月の六日間」

鎌倉の書店「たらば書房」が発行する「たらば通信」で紹介された本を手に取ってみた。北村薫「八月の六日間」。直木賞作家であり、何かと目にする名前でもあるが、向き合うのは初めてだ。雑誌の副編集長である女性(のちに編集長)が日々の煩わしさから回避…

「ランニングする前に読む本」続

フォアフット着地を二日続けて練習したら、ふくらはぎのひどい筋肉痛。局部的だが、フルマラソン後よりもひどい痛みがほぼ1週間続いた。ネットで調べてみると、ふくらはぎが張ったという症状が結構見られるということにやや安心したものの、普段使わない部…

「ランニングする前に読む本」

講談社のブルーバックスが通巻2000番を超えたのを機にリニューアル。地の色が白っぽくなって、ややスタイリッシュになったように感じる。12月のフルマラソン後にトレーニングのペースを下げて、そのまま数カ月経ってしまったので、ここらで気合いを入れるべ…

たらば通信6号

一ヵ月ぶりにたらば書房に行ったら、レジの近くに「たらば通信6号」が見えた。当分鎌倉に行く用もなさそうなので、少なくとも1冊買って、6号もいただくことにした。くださいと言えば、もらえるかも知れないが、最低限の礼は尽くすべきだろう。 今回の特集…

新子安「諸星」

吉田類の「酒場放浪記」で見た影響だが、新子安の「諸星」という酒場に顔を出すのが楽しみになった。のれんに「市民酒蔵」と謳っており、橫浜で「市民酒場」というのは他に何軒かあるそうだ。これは地元のウェブマガジン「はまれぽ」によると、戦時中に大衆…

「シネマ・ジャック&ベティ 2016年 ベストテン」

シネマ・ジャック&ベティの昨年のベストテンが発表された。会員なら、みんなもらっている「瓦版」の転載だが、備忘録代わりに記しておきたい。入場者数と投票による、2分野がある。2016年の上映作品数は313作品だそうだ。必ずしも新作ではない。 入場者数で…

文楽「曾根崎心中」

文楽の東京公演「曾根崎心中」を観劇。仕事上、土日しか行けないし、文楽のチケットも決して安くはない。歌舞伎よりは安いが、大勢の人間によってなりたっているのは承知のつもり。でも、事情はわかったからって、懐具合が変わるわけでもない。2月の公演は…

「タンジェリン」

トランス・ジェンダー二人のハチャメチャな(?)クリスマスイブを描いた映画「タンジェリン」を見た。これは橫浜ではやっていない。関東では、現在のところ、渋谷のイメージ・フォーラムのみ。iPhone5S3台で撮った低予算映画だが、結構ホロっとさせられ…

月刊みすず 読書アンケート特集

「月刊みすず」は、その名の通りみすず書房のPR誌という位置づけかと思う。ほかの出版社のPR誌に比べて値段は高いが、そもそも出版物そのものの値段も高い。「月刊みすず」の連載が、単行本として編まれることもあるので、エッセイなどはよく読んでいる…