晴走雨読 横鎌日記

無理しないランニング(最近ちょっと無理している)と気ままな読書について綴ります。横浜と鎌倉が中心。映画やお出かけもあり

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「考える日本史」

日本史ブームなのだそうだ。出版大手は、文庫・新書といった比較的購入しやすい版型で、日本史関係のラインナップをそろえている。特に中公新書が多いだろうか。 磯田道史、呉座勇一、本郷和人などの日本史研究家の本が平積みになっている。それこそ「戦国時…

「すいません、ほぼ日の経営。」

経営にはまったく興味がない。いわゆる経済系の本も読むことはないが、糸井重里と電車内の広告につられて読んでしまった。「企画書や会議はいらない」「金曜は自由行動」が心に刺さった。糸井重里という存在は一種のあこがれである。実際はどうかしらないが…

TSUTAYA BOOKSTORE 新山下店

前回に引き続き、書店の開店で書かせてもらう。いまどき、TSUTAYAなり蔦屋なりがオープンしても珍しくはないかもしれない。しかし、この7日に開店した先はかつて20年ほど住んでいた新山下。昔、宇徳などの倉庫だったところは開発が進み、マンションやら大型…

大船の新刊書店 ポルベニールブックストア

大船に新刊書店ができたと知って早速行ってみた。書店もチェーン展開している大手は生き残っているが(それなり大変だと思うが)、いわゆる町の書店は減るばかりだ。 そんな中、新刊書店が大船にできると知った。鎌倉市も活動エリアに入っている本好きとして…

「王とサーカス」「真実の10メートル手前」

書店で気になる存在だった米澤穂信。何か一つ読んでみようと思っていたが、ミステリーの賞で3冠を達成した「王とサーカス」が文庫化されたのを機に購入した。正直、ここまで夢中に読まされるとは思わなかった。残り250ページくらいはほぼ一気読み。近年、こ…

「クイーン・オブ・ザ・デイ クイーンと過ごした輝ける日々」

映画「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒット中。興行収入も日本のみで50億円を超える勢いだという。テレビなどでも、第3次クイーンブームなどと報じている(2次っていつなのだ?)。そんな雰囲気に乗せられてか、ついついクイーン関連の本を読んでしまった。…

「うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間」

周りにもいたので、それとなくどんな症状かはつかめている、と思いつつ、でもわからないうつ病。自分がかかってみないと…いう部分はある。同僚にいたこともあるし、同じフロアで働いていた人が自殺してしまったケースも一度ある(25年くらい前だったと記憶す…

「読書の価値」

書店の講談社文庫の棚を見ると(著者別の棚になっているところも)、森博嗣のグレーの背表紙が並んでいるのに圧倒される。しかも、一冊が厚い。あれを見て、あえて森博嗣を征服したいと思うのは相当な強者のはずだ。存在を意識しながらも、手をつけるにはひ…

「コンビニ人間」

村田紗耶香「コンビニ人間」が文庫化されたので読んでみた。帯によると、18ヵ国語に翻訳されるとのことだ。紀伊国屋書店でも、「Convenience Store Woman」として英語版(米語版?)が売られていた。 会社勤め歴なし、彼氏&男性経験なしの36歳。コンビニバ…

たらば通信12号

そろそろ13号が出るので、7月に出た(と思われる)12号について書いておく。今月は3度鎌倉に行けたので、たらば通信12号をゲット。たらば書房に寄れると、鎌倉に来たという気がする。「ツバキ文具店」を読んだ後だったので、作品に登場した由比ガ浜方面の店…

「ツバキ文具店」「ツバキ文具店の鎌倉案内」

「横鎌日記」を名乗りながら、この作品をネグるわけにもいかないと思って、読んだ本。うん、やっぱり読んでよかった。その昔に読んだ「食堂かたつむり」にもほっこりさせられたが、こちらも読後感がいい。食に関する描写には独特の上手さがある。高級なもの…

「理想を現実にする力」

名人・佐藤天彦の将棋の本というよりも、一種の啓蒙書。ここのところ、藤井聡太七段の登場でやや影が薄くなった感があるが、史上4番目の若さで名人になり、(将棋界では珍しく?)ファッションなどでも話題になった現在30歳の棋士。あだなは「貴族」。名人位…

「IN★POCKET」 2018年8月号で休刊

初めて買ったのが、2016年11月。買った場所も大船のくまざわ書店と覚えている。文庫翻訳ミステリーのベスト10発表につられた形だった。この「IN★POCKET」が書店から届く生活が当たり前になり、文庫翻訳ミステリーには今年こそは一票入れようと、翻訳物のミス…

たらば通信11号

現場で確認したわけではないが、たぶん今頃は12号がレジの横にあるはずで、来月には13号が並ぶはずである。8月はまったく鎌倉に行けなかった。7月も若宮側には行ったのだが、時間の都合でたらば書店には寄れず。 で、古い話というか、6月頃にもらってきた、…

「アラブ飲酒詩選」

久々に読みたくなった詩集。アブー・ヌワースの名前はなかなか出てこないけれども、アラブの酒の詩集があったなと思い、めくってみた。昔読んだときにつけた付箋が残っていた。いつごろ、読んだのだろうか。 アブー・ヌワースは8~9世紀にかけてアッバース…

「翻訳地獄へようこそ」

翻訳家になりたいという強い希望はないが、一度くらい翻訳書を出したいという気持ちはあるかと聞かれたら「ある」と答えると思う。翻訳物も結構読むし、翻訳という仕事が決して簡単ではないということは、仕事で翻訳めいたことをすることがあるので少しはわ…

「野良猫を尊敬した日」

歌人・穂村弘が2017年に出したエッセイ集。北海道新聞に掲載された文が主になっている。エッセイや対談、書評など本の刊行数が多い人なので、ファンを自称しながらも、購入はもちろん読むのもそれなりに時間がいる。当然ながら、ほかにも好きな作家がいて、…

「静かな炎天」

出たらすぐに飛びつくってほどではないが、若竹七海の「葉村晶」シリーズは気に入っている。葉村晶は女性の探偵で、ミステリー専門書店でも働いている。肩肘張らない内容に本の話題が絡んでくるのがいい。積んであった文庫本が崩れていて「静かな炎天」が目…

「内蔵脂肪を最速で落とす」

副題に「日本人最大の体質的弱点とその克服法」とある。著者・奥田昌子さんには、他にも「日本人の体質」「日本人の健康法」をキーワードにした著書がある。読み進めて行くと、日本人というよりも東アジアの人間の特徴というべき部分もあるが、まあ、読む対…

「体力の正体は筋肉」

「下半身と体幹を鍛えよ!」という帯につられて本書を手にした。いかにもシニア世代を意識したようなタイトル。自分では「シニア予備軍」としてシニアとは一線を画しているつもりだが、傍目にはそんなに違いはないはず。運動量が減ってきた、気持ちが萎えて…

「遠き落日」

福島県にとって野口英世は数少ない全国区の「偉人」だ。こちらも郡山市内の学校に通っていた。よって学校の遠足などで野口英世の猪苗代の生家などには数回足を運んだことがある。今はどうか知らないが、当時は猪苗代湖、五色沼あたりを巡るのと一緒のコース…

「四十八歳の抵抗」

20代の頃、石川達三にはまった時期があった。当時すでに作家としてのピークではなかったようだったが新潮文庫の棚には青の背表紙がたくさん並んでいたように記憶する。社会派っぽい作風が好きで、芥川賞を受賞した「蒼氓」「青春の蹉跌」「金環蝕」「生きて…

たらば通信10号

鎌倉には行く機会があるのだが目的地がほぼ若宮大路側で、連れがいると江ノ電側(西口)にある「たらば書房」に行きづらい。人をつき合わせたり、待たせたりして書店に入るのも落ち着かない。飲み会があったので「金を下ろしてくる」というと集団から離れる…

「闇の伴走者 醍醐真司の博覧推理ファイル」

実はWOWOWのドラマを見たのが先である。この作品ではなく、「闇の伴走者 編集長の条件」を見た。それもちょっとしたきっかけで。WOWOWから何か営業メールが届いて、サイトへのログイン情報が必要となった。ログインIDやパスワードを再設定している間に、WOWO…

「ネグレクト」

一言で、後味の悪い…いやいや、いわば口にしている最中から嫌な気分にさせられる本だった。大鹿靖明「ジャーナリズムの現場」から、杉山春氏の項を読んで購入した「ネグレクト」。3歳の女の子がろくろく食事も与えられず、段ボールの中でミイラのような状態…

「涙香迷宮」

講談社文庫で竹本健治の作品が続けて刊行されている。過去に「将棋殺人事件」や「囲碁殺人事件」を読んでいるが、「ミステリとして楽しみながらも、将棋と囲碁についての知識も深められるという、一粒で二度おいしい」本だった。 この「涙香迷宮」もそうだ。…

「ジャーナリズムの現場から」

新聞記者が気になるフリーランスや現役の新聞記者、TV出身などの10人のジャーナリストに会って、取材方法やスタンスについて聞いた「ジャーナリズムの現場から」。ジャーナリズムというよりは、ノンフィクションのブックガイドとして読んだ。先日読んだ、本…

「誘拐」

本田靖春を知ったのは、その昔に「ヤングジャンプ」の「栄光なき天才たち」(画・森田信吾)で「不当逮捕」という漫画を読んだときだ。というか、その時には漫画の原作となったノンフィクションの書き手の存在には気づかず、後日、活字で読んでみようと思っ…

「上を向いてアルコール」

定期的に走るようになってから「翌朝」のことを考えて飲むようになった。酒に弱くなった、年齢的に無理が利かないという体力的理由がベースにあるが、気持ちとして随分と抑えが効くようになった。まあ、金銭的な理由もある。とことん飲むには金がかかる。こ…

「もぎりよ今夜も有難う」

ほんのワンシーンに登場しても、その印象が頭に焼きつけられる俳優。片桐はいり。シネマ・ジャック&ベティに彼女の本が置かれていた(閲覧用?)のを思い出し、検索で文庫化されているのを確認し、値段も手頃なことから購入した。3冊出ていたが、映画好き…