晴走雨読 横鎌日記

無理しないランニングと気ままな読書について綴ります。横浜と鎌倉が中心。映画やお出かけもあり

「イイネ!イイネ!イイネ!」

 週末、ジャック・アンド・ベティでレイトショーを見た。クレイジーケンバンド横山剣主演の「イイネ!イイネ!イイネ!」。この映画を見るのに、これ以上ふさわしいところはない、と勝手に決めつけてチケットを買う。本牧伊勢佐木町をぶらつく人間の一人として、一応見ておきたい映画ではある。「いいね!」はフェイスブックだが、「イイネ!」はむろん、クレイジーケンバンドというか、横山剣さんである。

 ケンとドブ男とトニーは幼なじみ。どうやら根岸の米軍住宅地区周辺を遊び場にしていたようだ。100%の確信はないが、映画でよく出てくる空き地っぽいところは根岸森林公園と思われる。そして時が過ぎ、役者を夢見たドブ男(伊原剛志)はヤクザに、ケンはCKBのボーカル横山剣(本人)に、トニー(中野英雄)はCKBのマネージャーになっている。人気も認知度も上がってきたCKBはとうとう横浜スタジアムでの公演が決まる。

 そんなところに、日本のやくざに雇われた中国のチンピラに追われる韓国の女アヒョンをケンが助け、話が面倒な方に進んでいく――。ベタといえばベタな話だが、中華街、都橋、本牧のブギーカフェなどなど、いろんな場所が登場してきて、地元の人間にはそれだけで楽しい。個人的には、作品内に出てきた銭湯が気になっている。あそこはどこだ。知っている人がいたら教えてほしい。いつの間にか、横浜を舞台にした「アド街ック天国」を見ているような気持ちになっていた。

 脇を固めている連中もなかなかのもの。ブギーカフェで働いている菜々緒とか、早々に撃たれて死んでしまう宮川大輔とか、DJやっているぐっさんとか、イカレたやくざの金子賢とか、女をかくまっている秋吉久美子とか。ちょいちょいとでてきて、これまた、楽しませてくれる。

 本人も認めている通り、横山剣さんは演技が上手とは言えないが、逆に言えば、器用に演技をこなす剣さんも見たくないような気もする。スクリーンで剣さんの歌が聞けて、よく知っている場所とか気になったところが出てきて、その日の疲れが取れた気がしたので良しとしよう。

 ラストに近いシーン。剣さんがソウルのタクシー内でラジオを聴く場面があったが、パーソナリティがなぜか数字だけ「15(ジュウゴ)」で日本語で話していたが、そのくらいのポカはご愛敬。門馬直人監督。101分。