晴走雨読 横鎌日記

無理しないランニング(最近ちょっと無理している)と気ままな読書について綴ります。横浜と鎌倉が中心。映画やお出かけもあり

他言語ではまるで違うタイトルの小説

 ある国の作品がその他の国で翻訳されるというのはよくあること。それが原題や内容を踏まえながらも、当該国にあわせたタイトルがつけられることも、またよくあることだ。米出版社Simon & SchusterのFacebookに「10 Famous Books That Have VERY Different Titles in Other Languages」という記事があがっているのが、目に入った。ちょっと誤解が混じった内容だが、備忘録代わりに記しておく。そもそもは、Bustleというサイト?から引っ張ってきているようだ。S&S社にしたら雑な記事なので、ちょっと納得。

 まず、スティーグ・ラーソン「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」。これはどうやら、英語版のタイトル「The Girl with the Dragon Tattoo」を参考にした邦題と察せられるが、そもそものスウェーデン語のタイトルは英語にすると、「Men Who Hate Women」だそうだ。女を嫌う、もしくは、憎む男と訳したらいいだろうか。なかなかシンプルで、逆に新鮮な気がする。ちなみにフィッツジェラルドグレート・ギャツビー」は、スウェーデン語で「疑念のない男」というタイトルになっているとのこと。

 誤解があるのは、スタインベック怒りの葡萄」(本によって葡萄は「ぶどう」)。このサイトによると、日本語訳が「The Angry Raisins」となっているという。原題は「The Grapes of Wrath」。「葡萄」は「Grape」で決して「Raisin」ではない。コラムの筆者の友人が、「怒りの干しブドウ」と訳したとしか考えられない。これを読んでしまうと記事全体も疑わしくなってしまう。

 その他、オーウェル動物農場」が、ロシア語で「どこにでも動物」になっているなどが紹介されている。ハーパー・リーTo Kill a Mockingbird」がフランス語だと「モッキングバード(マネシツグミ)を撃たないで」と訳されているらしいが、これなどは本の内容からするとまったくおかしくない。むしろ、邦訳の「アラバマ物語」の方が、ざっくりとタイトルをつけすぎという気がする。それはそれでいいと思っているけど。