晴走雨読 横鎌日記

無理しないランニング(最近ちょっと無理している)と気ままな読書について綴ります。横浜と鎌倉が中心。映画やお出かけもあり

朴葵姫 ギター・リサイタル(紀尾井ホール)

 2月21日に新譜を出した朴葵姫(パク・キュヒ)が、二日後に紀尾井ホールでギター・リサイタルを開いた。前半は過去のアルバムを中心に古典系、休憩をはさんでの後半は新譜「Harmonia ―ハルモニアー」のお披露目が主だった。新譜には、押尾コータロー渡辺香津美からの提供曲を含んでいて、この2曲は紀尾井ホールでの演奏が世界初演となった。

 スーパーなトレモロを再確認。ついでに苦手なトークも再確認(笑)。まだ肌寒い季節に弦楽器の音色が温かく感じる。前半は、F・ソル、F・タレガ、M・リョベート、A・バリオスの曲を演奏。新譜のお披露目となった後半は、新譜紹介を兼ねながらもう少し丁寧に説明する。

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 後半の最初は、L・ブローウェル「旅人のソナタ」。これは新譜未収録。次からアンコールまでは「Harmonia」収録となる。A・ヨーク「サンバースト」は暖かめの曲。このアルバム全体的に、春の前のせいか暖かい選曲の気がする。その後は、押尾コータローハルモニア」だ。聴く分には非常に柔らかい曲なのだが、実際に演奏を見てみるとかなり右手が忙しい。「右手が鬼」という彼女の発言もわからなくはない。次は、渡辺香津美「ペガサス」。アレンジ次第では、かなりフュージョンっぽい曲になるだろうと思われる曲。どちらの提供曲も(当たり前だが)作者の特徴がよく出ている。二人とも会場にいた。朴は日本語が出ないほど、緊張したと口にした。確かに、そんなように見えた。

 終わりには、R・ディアンス「ヴァルス・アン・スカイ」「フォーコ」。アンコールは、ケヴィン・カラハン「リバー・ベッド」。このケヴィン・カラハンは、日本ではあまり知られていないが、朴のお気に入りだそうである。

 今回のコンサートは、主に新譜のお披露目であるが、同時に彼女のできることをきっちり見せてくれたようなリサイタルだったような気がしている。ちなみにアルバムのジャケットは、「最後のトレモロ」「Saudade」のようにちょっと距離をおいた感じが好みだ。今回はやや近すぎると見た。