晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

たらば通信10号

 鎌倉には行く機会があるのだが目的地がほぼ若宮大路側で、連れがいると江ノ電側(西口)にある「たらば書房」に行きづらい。人をつき合わせたり、待たせたりして書店に入るのも落ち着かない。飲み会があったので「金を下ろしてくる」というと集団から離れることができた。「払ってやるから」と離脱を許さない奴もいなかったので、しばし書店で時間をつぶし、本を購入して、「たらば通信10号」をいただいてきた。10号は、今年1月に出ていて、11号もレジの近くにおいてあるが、11号については後日。

 10号の特集は「音楽を読もう」。音楽となると、こちらも多少はついていける。村上春樹の「村上ソングズ」と「意味がなければスイングはない」が紹介されているが、どちらも単行本でキープしている。

村上ソングズ

村上ソングズ

 
意味がなければスイングはない (文春文庫)

意味がなければスイングはない (文春文庫)

 

  内田百閒の「サラサーテの盤」は福武文庫版(現在はちくま文庫)で所有。新潮クレストブックスの、T・E・カーハート「パリ左岸のピアノ工房」もどこかにあったはず。さては積読のまま、読んでいないようだ。まったく話が浮かんでこない。10号の紹介によると、何年かぶりにピアノを再開した「わたし」が、ピアノ職人との触れ合いによって暮らしが彩ってゆく――という話らしい。

 ポール・アダム「ヴァイオリン職人の探求と推理」は音楽がらみのミステリー。これも読んでみたいけど、川口松太郎「鶴八鶴次郎」あたりに魅かれるのは、三味線好きだからかもしれない。

鶴八鶴次郎 (光文社時代小説文庫)

鶴八鶴次郎 (光文社時代小説文庫)

 

  10号は1月にあわせて出たものなので、最終面(といっても4頁目)は田村隆一「新年の手紙」について。個人的に、鎌倉=田村隆一安西水丸なので、かなりうれしい。