晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

横浜マラソン2018まで4週間

 横浜マラソン2018まであと4週間を切った。2017年大会の荒天による中止で走れなかったランナーを優先したために狭き門となったが、ダメ元で申し込んだら通ってしまった。まさか当選発表が誕生日だからって気を使ってくれたわけではあるまい。まだ「参加のご案内」が届かないが、いずれ来るだろう。しかし、参加賞Tシャツのデザインは個人的にはいまひとつ。シンプルで飽きが来ないかもしれないが、攻め方が湘南国際マラソンには負けている気がする。でも完走メダルはアリなので、モチベーションが上がる(画像は「横浜マラソン」のフェイスブックより)。

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 横浜マラソンは、2016年に初マラソンを経験させてもらったので思い入れがある。初マラソンを4時間半程度で走って、いまだにこれが最速記録。周囲には、年齢と体重と初マラソンであることを考慮したら、「なかなか」と評価されることが多かったのだが、その後の2度のマラソンは5時間を切れなかった。腰痛やそれによる練習不足に意志の弱さによる練習不足が絡み、ほぼ半分は歩きまじりでの完走。初マラソンの横浜マラソンも完全には走り切れなかった。今回は、なんとか本当の意味での完走を目指している。練習はこれまでで1番やっているが(といっても月100キロ程度)、長い距離を走っていないのが不安材料だ。厳しめの練習ができるのはせいぜい2週間前までか。

 ここで横浜マラソン2016を振り返ってみたい。2017年に走るはずだった人も含めて、初めての人がいるなら参考になればと思う。個人的には、初マラソンの不安と大規模の大会の要領がよくわからなくて、やや戸惑った。

 まず、あまりの人数にスタートまでこんなに待たされるのかと驚いた。申告した時間によって定められたブロック(初めてだったのでFだったか、Gだったか)が巨大で、かつスタート地点を通過するまでは号砲から22分は経っていた。それまでも1時間以上はブロックで待たされた。トイレは当然済ませていたが、待っている状態で軽い尿意があった。初めてだったせいか、トイレというのがあまり頭になかった。

 いざスタートすると、先にトイレを済ましておこうとするランナーが目立った。今、考えると先に済ませて、そこからレースを組み立てた方がよかった気もする。横浜マラソンは比較的トイレが多いほうだと思う(湘南と比べて)。初めてマラソンを走るせいか、当時はいきなり時間をロスするのはどうかと思ってしまったが、4時間も5時間も走れば、トイレに行きたくなるのは当然。5キロくらいを過ぎると済ませておいた方がいいと気が付いたが、トイレ前の列を見るとその気になれず、結局、トイレに行ったのは15キロ過ぎだった。

 16年の横浜マラソンでは、5キロ当たりだったか、横浜スタジアムから本牧方面に向かう角あたりで救急車の登場。誰かが倒れたらしく、処置の間、待たされたり、交通整理が入ったりした。人命優先なので当たり前だが、先々自分もそうなり得るのではと思い、ちょっとビビりが入った。

 スタート直後は人が密集していて、人の波に運ばれているような感じだ。タイムが悪いブロックだったせいなのか、最初の1キロは6分24秒。その後、6分前後のペースで徐々に人がバラけてきた。そして7キロあたりからトイレに行くまでは、ほぼサブ4ペース。今自分で記録を見てやや驚いている。アドレナリンが出ていたかも。

 横浜マラソンは給水ポイントというか給食ポイントが多い。事前にエネルギー補給用のゼリーを5つほど持ち込んだが、レース前に飲んだのを含めて使ったのは3つか。給水所で過食したせいか、おなかがタプタプになってしまい、これはレースに影響があったはず。今回は自制気味に行きたい。ゼリーはコンパクトなものを予備として持っていくつもりだ。

 基本フラットな横浜マラソンだが、ほぼ唯一の坂が高速の入り口だ。20キロあたりで、高速の入り口で脚が止まる人をたくさん見かけた(つらいのは自分だけじゃないと思って安心した)。高速は、道路が中心から端にかけて傾斜になっていて走りづらい、道路の「つなぎ」の部分が危ないと言われていた。確かに「つなぎ」は気になると言えば気になる。高速道路が「鬼門」のように言われていたので、ここだけは走り切ってやろうという気持ちが強かった。当時、ハーフ以上の距離は未体験。でも、前半は6分10秒程度で走ることができたが、高速道路の後半からペースが落ちていった。

 給水所でスピードを落とすと、徐々にリスタートがかからなくなっていった。とうとう脚が止まったのが、高速を下りてシンボルタワーに向かう途中。シンボルタワーの折り返し地点が遠くて遠くて…。ここは完全にグロッキー。時間的には、残り歩いても完走できるというのが、逆に気力を奪ったかもしれない。もういいや、最低限のミッションは達成とばかりに歩き始めた。足の甲などいままで痛んだがない場所まで痛み出した。

 そのまま歩いてゴールと思いきや。山下公園に入ると、歩道の両側に人だかり。大勢の人たちがランナーを鼓舞してくれる。なんかここを歩くのは恥ずかしいなと思っていたら、脚が動き始めた。一種の羞恥心めいたものが体を動かしたのか。これこそこれが声援が力になるということなのかはわからないが、残り3~4キロは力を振り絞ってキロ6分プラスアルファのペースで走ることができた。今回は赤レンガ倉庫の(進行方向の)右に入って海側を走るそうなのだ(狭くないかな?)。まあ、楽しみたいというか、ここまできちんと走れれば言うことない。

 大規模の大会だけあって、仕切りが厳しそう。記録を狙うには練習不足だし、それでも楽しむというまでは居直れない部分もある(楽しむには地力が必要だし)。4時間の前半で、脚を止めることなく走ることができれば言うことないが、欲張らずに完走だけはしてうまい酒が飲みたい。