晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

野毛 「叶家」

 最近、妙に「叶家」が恋しい。今年に入って2度は行っているはずだが、間が空くと顔を出したくなる。別に樹木希林さんが亡くなったからではない。横浜の人間には言わずもがなだが、この店は樹木希林さんのお母さんが始めて、その後、希林さんのお兄さんが継いだ。現在は、姪にあたる人が女将を務めているとのこと。

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叶家。桜木町駅側から地下道を通ると比較的近い

 以前の広い店舗時代も行ったことがある。がやがやと騒がしい感じで、昭和っぽい雰囲気だったが、ちょっとコンパクトになった今の店舗は間接照明を生かしたおしゃれなつくり。野毛にはそぐわないかなと思いつつ、料理は今まで通り。メニューは子どもも連れていけるくらい幅がある。一見、値段設定が高めに思えるが量が結構多い。複数の人間でわいわいやるのに向いているかもしれない。二階などはまさにそのためのものだろう。大人の社交場といった雰囲気だ。

 まだ座ったことがないけど、気になるのがカウンター席。一人で行ったことがないので、どうしてもテーブル席に通されてしまう。カウンターは結構広くて、一人鍋をしても十分なスペース。日本酒の種類も多いし、翌朝走る予定がない夜など、一人でぶらりとカウンターにでも座って、酢の物か刺身あたりを肴に盃を傾けたい気がしている。

 ちなみにカウンターには、希林さんが受賞したトロフィーがなんのてらいもなく置いてある。同じく直筆の「おしながき」も。希林さんの役柄のように、うるさくないんだけど、しっかりと存在感がある。それを眺めながら酒を飲むのも一興だろうけど、それ以上に店としての魅力がある。