旅行先で走るのが楽しみだ。GPSで計測したコースを、Garmin Connectで確認するのがちょっとした旅の思い出になる。大浴場があるところでは、走った後にすぐに湯に入り、かつ朝食を食べられるのが、これまたうれしい。今回は京都の嵐山に2泊した。
朝6時ころから、朝食の時間までの間に走るのがパターン。融通が利かない宿だと7時半とかに着席が決まっていることあり、風呂に入ることを考えるとそんなに長距離を走る時間はない。土地勘のない場所の時は、その後に家族で訪れる観光地の下見を兼ねている場合もある。
1泊目の朝は、いわゆる観光地の名所巡りを兼ねて走った。宿は阪急嵐山駅の近くに取ったのだが、昼に回るトロッコ列車の駅や竹林の位置などを確認する必要があったため。妻も寒暖の具合が気になっている様子。阪急駅の方から渡月橋を渡って、奥の方に向かって川沿いを走ったが、道らしい道が途絶えてきたので、亀山公園の方に上って適当に下ると、竹林の小径へ。朝なので人が少ない。平日だったせいなのか、地元横浜に比べても、ランナーも犬を散歩に連れている人も圧倒的に少ない。知らず知らずのうちに天龍寺や清凉寺、車折神社の近くを走っていた。朝7時くらいになると、走る人を見かけ始めたが、ウォーキングしている人の方が多い。嵯峨のあたりでは、豆腐をつくっている匂いがして、京都らしい雰囲気を味わえた。
古本屋も偶然見つけたので、その後、営業中に伺った。横浜に戻ってくると、エラリー・クイーンあたりの定番作品の古本は在庫がないようで、ここでいくつか買っておけばよかったと後悔した。ゆっくり10キロ走ったが、さて宿に戻ろうとしたときに、サイクリング道が目に入った。なんと45キロもある。明日はここを走ってみようと心に決めた。
さて翌日。気温は前日より低めだが、凛とした寒さとも言えなくはない。ただ、その後の旅程上、朝食時間中に宿を発つことになっていて、あまりゆっくりはできない。行けるだけ行ってみようと、京都八幡木津自転車道を嵐山から出発。2キロ弱で松尾大社が見えてきたので、ちょっと寄った。
土曜だったせいか、昨日よりもランナーが多い。ただ、横浜の山下公園を走っている人の10分の1くらいか。あまり走る人でいっぱいだと、自転車道という本来の目的が揺らぎかねない。このくらいでいいのかもしれない。観光地の方もそうだが、基本コースはフラットで、気持ちよく走ることができる。時間の制限があったので、上桂あたりで折り返して宿に向かった。時間があるときに、ゆっくりと走ってみたい。
45キロ。嵐山からほぼ奈良市のあたりまでのコース。近くにこんなコースがあったら、レース前の練習で30キロとか、それこそマラソンを練習で体験できる。少なくとも走ったあたりは信号などの影響も受けない。うらやましいなあ。
「そうだ 京都、行こう」のキャンペーンの一環で、3月31日に嵐山の早朝ランニングというイベントがあるらしい。桜咲く嵐山を走るらしいが、確かに桜の開花にはあと一週間は要すると見た。気持ちいいだろうな。好天に恵まれるといいけど。