英語の参考書なぞ読む気はなかったが、最近評判なのとヘミングウェイにつられて購入した。この歳でしっかり勉強させられてしまった。頭がドッと疲れた。だからと言って、身についたとは言えないが。なんか大学か予備校の授業を受けたみたい。倉林秀男氏と河田英介氏の共著。どちらも大学で教鞭をとっていて、ヘミングウェイ研究者だ。
ヘミングウェイの短編6編が収録されている。「Cat in the Rain」「A Day's Wait」「The Sea Change」「Hills Like White Elephants」「A Simple Enquiry」「The Light of the World」。まずは、日本語訳を読んで頭の中にアウトラインをつくり、原文に入る。左側に原文が掲載され、原文には下線などが引いてあり、右側のページに注意点などが書いてある。下線の動詞は、他動詞か自動詞か、この単語はどんなニュアンスだとかを聞いてくる。いわば英文解釈の段階。その後、タイトルの通り、文法講義に入る。
現在分詞や過去分詞、助動詞、接続詞など、どっぷりと説明してくれる。なんか久しぶりに、この助動詞は許諾だ何だと頭を使い、かなり疲れてしまったが、遠い昔に体験したことがある疲労感だと気がついた。
数日で身に付くとか、すぐわかるとか、買い手に媚を売るような学習書がはびこる中、久々のヒットと見た。