晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

湘南国際マラソン2016

 湘南国際マラソン初体験。2回目のフルマラソンだが、そもそも今年の橫浜マラソンを走ったのは、昨年湘南国際にエントリーしようにも申請サイトにアクセスがかなわず、断念せざる得なかったのがきっかけだった。その後、橫浜マラソンに申し込み、運良く抽選で出場できることになり、この3月、初めてのフルマラソンを体験した。

 で、今回は偶然なのかよくわからないが、湘南国際にエントリーができた。あこがれの大会ながら、腰痛で準備不足。結果的には、橫浜の時よりもほぼ1時間遅れながら完走はできた(歩いた部分も多し)。湘南国際を走って感じたのは、橫浜がいかに「過保護」だったかということ。湘南国際のトイレや給水所の数がたぶん適正なのだろう。初めてが橫浜マラソンだったせいで、少ない感じがしたが、たぶん橫浜が「過剰」だったのだろうと思う。

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 歩いてしまったランナーは(自分も含めて)湘南の方が多かったように思える。コースとしては橫浜の方がややしんどいはず。湘南国際は最後に会場入りする時の坂まで、コースを通じて基本フラットだが、橫浜は高速に入るときに結構きつい坂がある。ここがたぶん21~2キロあたりじゃなかったか。これが後で効いたのだろうか、35キロくらいで完全に脚が止まった。湘南国際ではどちらかというと自重した感じ。無理はせず、景色もいいし、楽しむことにした。

 橫浜は「オーガナイズ」されたイベントだったが、湘南国際も今回で第11回を数えるだけあって、こなれた運営と感じた。トイレの数は少ないが、走り出すまでの「拘束時間」が短い。橫浜では、初体験なので指示されるまま動いた感があるが、スタート1時間前には走り出すブロックに並んでいた。でも湘南国際では30分ほど前に並んで十分。どちらも出場者が多いだけに自分が走るまではスタートから30分を要したが、それはそれでしょうがない。あえて言えば、どこからがスタートかもうちょっとわかりやすくしてほしかった。トイレのバルーンの他に、スタート地点にもバルーンをあげるとか。

 でも、酔っぱらいの人も含めて湘南の方々は温かだったな。チョコやコーラを準備したり、スプレーを持っていたり、ここらは橫浜でも一緒なのだが、なんかマラソン大会がこの地域のお祭りであることをより自覚し、自身も楽しんでいるようすに見えた。沿道の人は少なかったかも知れないが、その分それぞれの表情がよく見えたってことかな。自転車に乗ってヤジを飛ばしていた酔っぱらいのおじさんも、ランナーが走るコースに近づこうとして警察に止められていたが、不思議とヤジに元気をもらった気になった。全般的に変にマニュアル化していない「おもてなし」が嬉しかった。

 心残りは体調が優れないのを理由に、ひたむきになれなかったことか。体調管理は、仕事などの影響はあるとはいえ、やはり自己責任。このコースなら1回目を上回る記録を出せるかも知れない。でも、スマホを片手に想い出作りに徹するのも悪くない。それぞれのランナーが、目的に応じて、それなりの楽しみ方ができる大会だった気がする。来年も走りたいけど、先着順に滑り込めるかが問題である。シリアスで行くか、エンジョイで行くか、次はもうちょっと姿勢をあきらかにして湘南国際マラソンを走りたい。