晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

たらば通信12号

 そろそろ13号が出るので、7月に出た(と思われる)12号について書いておく。今月は3度鎌倉に行けたので、たらば通信12号をゲット。たらば書房に寄れると、鎌倉に来たという気がする。「ツバキ文具店」を読んだ後だったので、作品に登場した由比ガ浜方面の店舗もチェックしたかったが、これはお預け。次回も無理そうだが、年内にハイキングがてらぶらぶらしたい。

 さて、12号のテーマは「冒険と挑戦」。角幡唯介「新・冒険論」を読んで、ジョン・クラカワー「荒野へ」に手を出してみたりはしているのだが、あまりなじみのない分野ではある(ジョン・クラカワーに関してはほかにも購入しているので、いずれ触れたい)。たらば書房に入ると、「通信」で取り上げた本が奥の文庫棚の上に並べてある。その時は12号をもらっていないので、テーマはわからなかったが、並べてあったのは、井上ひさし「四千万歩の男」。伊能忠敬を書いた作品だが、いかんせん長い。読むのは定年後か。いや定年なんてあるのか。年金も後ろ倒しになって(そもそもたいした金額にならないが)死ぬまで働かないといけない世の中になってしまった(貯えなどは自己責任部分もあるが)。いずれにせよ、いつかは読みたい作品のうちの一つである。

四千万歩の男(一) (講談社文庫)

四千万歩の男(一) (講談社文庫)

 

  角幡唯介「空白の五マイル」は依然として積読状態。あとは知らない本と漫画となる。ミハル・アイヴァス「黄金時代」は本がらみの冒険譚らしい。未知の島にあった本は、島民に加筆修正できる本だった――。単行本には手が出ないが、読んでみたい。早く河出文庫に入らないか。

黄金時代

黄金時代

 

  そして新潮クレスト・ブックスから、グレアム・スウィフト「マザリング サンデー」。マザリング・サンデーとはメイドが年に一度里帰りできる日(日曜)のことらしい。メイド版の「藪入り」みたいなものだろうか。これも本がらみの作品となっている。書店でもらった新潮クレスト・ブックス創刊20周年記念の小冊子では、古谷田奈月さんという作家が「私の三冊」のうち、この作品を選んでいる。割と最近の作品のようである(少なくとも翻訳は)。こちらは1000円台(1700円)なので、手が出なくもない。が、読みたい度が高いのは「黄金時代」。どうしたものか。予算オーバーだが、頑張って「たらば書房」で買うのが筋だろうか。古書店をめぐってみたい。

マザリング・サンデー (新潮クレスト・ブックス)

マザリング・サンデー (新潮クレスト・ブックス)

 

  ほかに紹介されているのは、漫画(コミックスというべきか)。おざわゆき「傘寿まりこ」、鶴田謙一「冒険エレキテ島」。そして、定番のコンラッド「闇の奥」(「地獄の黙示録」原案)、書店員の「私の一冊」として紹介されている本もある。