晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

「最速で体が変わる「尻」筋トレ」

 ランニングとは直接結びつかないが、大きい筋肉を鍛えるのが減量の近道だということは昔から聞いていたので読んでみた。大きい筋肉と言えば、お尻の筋肉が一番大きい。一番大きいところから対処していくのは、効率的なことではある。本書では、鍛えるとなると胸筋や腹筋あたりが気になるところだろうが、まずはお尻から鍛えた方がいいと主張する。

 もう一点、買った理由がある。著者が1985年の阪神日本一メンバーの一人である弘田澄男の息子さんであるということ。阪神ファンとしては少しばかり気になるところであった。スポーツトレーナー、鍼灸師が仕事らしいが、スポーツ関連に進んだのは父親の仕事の影響もあろうかと思われる。

最速で体が変わる 「尻」筋トレ

最速で体が変わる 「尻」筋トレ

 

  著者はお尻から鍛えるべき理由を三つあげている。最初の理由が、背中から鍛えると姿勢が崩れると腰痛の原因になるということ。二番目の理由は俗的だが、見た目の変化が如実に表れるからということ。三番目は先に書いたが、人体で一番大きな筋肉を鍛えることと、そうすることで「テストステロン」が高まるからだとしている。

 この本は妙にこのテストステロンにこだわっている。男性ホルモンの一種で性的な能力や意欲に働きかけるものらしいが、物事に積極的に取り組むといった意欲にもかかわるらしい。筋トレ自体が分泌を促すのだが、大きな筋肉を動かせば、その点でも効率的という事らしい。

 というわけで、お尻の筋肉を鍛えるトレーニングや、腕立てや腹筋までも紹介してくれるのだが、気になったのは、新書にするだけの原稿量がなかったからだと推測するのだが、なんかダブり感のある文章が多いということ。これは著者の弘田さんのせいというよりは、編集者のせいじゃないかと思われる。

 図や写真が多いので、わからなくもないが、新書で千円近い(税込みで超える)のはやはり痛い。もうちょっとコンパクトにできたはずと思う。弘田澄男さんのご子息が書いた本というのが購入した理由でもあるが、なんかプライベートなことを書きすぎている気もする。ためになる情報が書いてあるのだから、個人の事情まで切り売りしなくてもよかったのではないか。

 まあ、いずれにせよ、簡単にできるトレーニングはさっそく導入してみるつもりである。