晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

「BORN TO RUN」

 いまさらながら読んでみた。クリストファー・マクドゥーガル「BORN TO RUN」。スプリングスティーンの歌もいいが、この本もいい。ランナーにとっては興味深い話題が続く。長距離走に強いとされるタラウマラ族。勝手にアフリカあたりの民族(しかもケニア近くの)と思い込んでいたが、米大陸の先住民族でメキシコ北西部に住んでいるとのこと。環境が走力をつけるのか、それとも生まれながらの能力なのか。非常に興味深い。

 ウルトラマラソンの男女比、ベアフット(裸足)で走る効果なども興味深い。Kindle unlimited で読んで、当面読みたい本がなくなったので解約してしまったので、本を読み返すことはできないが、原書がどこかにあるはずなのでまたトライしてみたい。老若関係なしに競えるスポーツとして長距離走の魅力が詰まった本だった。刺激にもなり、励みにもなった。

 60歳になったら、フルマラソンの挑戦をやめようと思っていた。ここ2、3年、コロナの影響でレースがキャンセルになって欲求不満がたまっていたこともあるのだが、この本を読んで思い直した。年齢で区切るものではなく、体が続く限り、走る時間を作れる限り、走ろうと。そりゃ、より速くより長く走れたら嬉しいが、走るに際して、もっと違うアプローチがあるだろうと。自然の移り変わりを愛でたり、自分が自然の一部になったように気になったりと。

 裸足で走るのも一度やってみたい。裸足で走る効用めいたものは本を読んでいただくとして、幸い近くに整地されていない部分が広い公園がある。季節柄、裸足で走っても変人扱いを受けることはなさそうだ。

 ポジティブな気持ちにさせてくれた本だった。書いたらまた走りに行こうか。