晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

「読書会の教室」

 向井和美著「読書会という幸福」を読んで、読書会の存在が大きくなってきた。まずは自分が参加することからとは思っているのだが、どうも敷居が高い。というか、そう思い込んでいる。たまたまカウンターの横で飲んでいた人が読書会に参加していて、「一度、参加してみません?」なんて、シチュエーションはないだろうか。そんな機会を待っていたら、一生こないかもしれない。

 とりあえずアクションを起こす前に、読書会がどんなものかもう少しわかっておこうと思って、読んだのがこの本。副題に「本がつながる新たな出会い 参加・開催・運営の方法」とある。実際に読書会を運営している書店主(竹田信弥さん)とライター(田中佳祐さん)によるガイドブックと言えるだろう。東京・赤坂の「双子のライオン堂」という書店で開いているとのこと。一度、書店としてものぞいてみたい。

 読書会の対象と本の選択にも、自分が選ぶ場合と決められる(自分以外が選ぶ)場合があるという。人が決めるというのも、本の幅が広がっていい気がするが、やはりストライクゾーンにも限界がある。あまりに大きく外れた本を受け入れられるかどうかもある。

 本の感想は感じたままを話す。これはいいだろう。変に格好をつけてもしょうがない。若い時は、音楽や本の趣味についてはやや背伸びしていた時代もあったが(それも大事だと思う)、ここ20年くらいは妙に力が抜けてきた感じだ。わからないものはわからないと言えるようになってきた。わからなかったら、人の話を聞けばいい。調べればいい。手が届く存在でなければ、わからないままでもいい。それが正確かどうかはわからないが、参考意見と聞く分には何の問題もない。

 物事を運営する、人の話を聞く・話す……。結局、大事なのは人間力だなと実感させられる。これ以上、本にのめりこむと家人が嫌がりそうな気がするが、もう少し読書会について情報を集めたい。