晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

月刊みすず 読書アンケート特集 2023年

 楽しみにしている「月刊みすず」の読書アンケート。1/2月の合併号掲載が常なので、この時期になる。今回は少し感慨深く読んだ。なぜって「月刊みすず」が今年の8月号で休刊するからである。これが最後かと思ったが、巻末にはなんらかの形で継続すると記してあった。「月刊みすず」はこの号だけ買い求める人も多いのではないか。普段、あまり読まない分野の本に接する機会を与えてくれるアンケートなのでなんとか続けて欲しい。

 さて、今回気になった本は、青木深「進駐軍を笑わせろ! 米軍慰問の演芸史」。少なくない人がこの本を選んでいた。敗戦後、言葉の壁を越えて進駐軍を楽しませるために、あえて英語で、もしくはアクションでわかる芸などを披露したとのこと。なんか卑屈な気はするが、演じる方にとっては「食い扶持」だったはずである。文化史のような本には弱いタイプなので、ぜひ読んでみたいと思った。値段が高くて、4180円。中古狙いだな。

 「チ。ー地球の運動についてー」という漫画をあげている人も複数いた。タイトルからして、普通の漫画とは違うのだろう。15世紀の欧州が舞台か。いまさらなんだが、漫画って子ども向けだけじゃないな。これも気になる。作家は魚豊さん。これで、うおとと読むのか。ウィキペディアによると、鱧が好きでこのペンネームになったとか。私も好きである。だが、漫画は描けない。

 東大名誉教授で「英文法を哲学する」の佐藤良明さんが、ボブ・ディランの本をあげていた。近々、岩波書店から刊行されるらしい。原書を読んだ人から、このような情報が入るのもいいところ。もっとも佐藤さんが翻訳しているのだが。

 最相葉月さんは、統合失調症などメンタル関連の本をあげていた。最近、日本のキリスト教信者の本を出していたので、宗教関連が入っていると思ったけど、入ってなかった。

 ウクライナ関連の本も多かったが、奈倉有里「夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く」を選んだ人も複数。こちらも読みたい本。どうしても読みたい本がごろごろ出てきてしまう。たぶん、すべては買えないだろうが、いろいろと考えてるのも玉楽しい。