コロナ禍で5キロくらい太った。もともと適正体重ではなかったところに、リモート勤務が増えてきた。当初はランニングで踏ん張っていたが、腰をやってしまって8月~12月はほぼ走れず。それまで数十カ月続いた月間100キロ以上も途切れた。いやいや体重が増えたのに、以前のように走っていて腰を悪くしたのかも。
昨年末あたりから走れるようになり、どうやらこの1月は久々に100キロを超えそうである(体重ではなく、月間走行距離の話だ)。本調子になってもたいしたことはないのだが、どうもスピードは乗らないし、距離ものびない。すぐにくじける。やはり体が重いのだろう。ランニング以外に体に負荷をかけないと。ということで、石本哲郎「力尽き筋トレ」を買った。
実は、最初に手に取った時には買わなかったのだ。「バカにするな」と。ページをめくると、「読むだけトレーニング」というパートが出てきて、心構えを説くようなページが続いた。「まずはやってみろ」「気長にやっていきましょ」などなど。
いくらなんでも、自分はこのレベルじゃない。もっと意識の高いランナーなのだ。だいたい1200円+税を払って、教わる内容か!と、一度は却下した。しかし、考え直してみた。年明けからのランニングには、締めで腕立てや腹筋を加えるはずだった。週に二度くらいは筋トレっぽいのを取り込んでいくはずだったが、2021年に入って2週間は、明日やろうと繰り越してばかりで一度もやっていない。この体の重さでの腕立ては、マンションの床を悪くするだけなど変な理由まで考えている始末(外でやれよ)。すでに1年の24分の1は終わっているのである。何もしないよりは、何かやった方がいい。最初に手に取った3日後だったろうか、考え直して購入することにした。
「読むだけトレーニング」を読み進めると、食のアドバイスが載っている。数字で示されるよりも、コンビニではこんな食品を選んだ方がいいとか、家飲みのつまみの選択なども載っている。
ランニングの後に筋トレなどと体を動かすモードに入らなくても、勤務の合間や寝る前や寝起きの延長でできるトレーニングが紹介されている。「息とめ」なんか、すぐできる。「ドローイン」「アイソメトリック」なんかもいいぞ。
仕事の合間に、「チェアスクワット」や両ひざの間に手をはさむ「アダクション」もすぐにこなせそうだ。残りの体力5%から80%まで4段階のトレーニング(「読むだけ」は5%)が載っている。まずは意識改革から。やれることをやっていくことにする。