晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「ボクシング日和」

小説は一度も読んだことがないのに、エッセイだけに手が伸びる。購入しているだからいいだろうとは思いつつ、角田光代さんにはちょっと申し訳ない気がしている。映画化されているのはそれとなく内容がわかっているのでなかなか手が出ない。それでいて、どん…

「宮沢賢治のオノマトペ集」

ひょんなことから、宮沢賢治を読む機会があった。わざわざ本を購入しないまでも、教科書で作品が紹介されているので、宮沢賢治に全く触れずに大人になるというのは難しいはずである。短い作品を2、3つ読んで数日して、ふと書店をのぞいてみると、この本が…

「酒味酒菜」

東日本大震災から10年。被災者を家族に持つ者としては、相当の本を扱うべきだとも思ったが、講談社刊「福島第一原発の真実」は大著で読み終えるどころか、まだ手をつけていない。片山夏子「ふくしま原発作業員日誌」は読んでいる最中。で、郷土の詩人の本…

「荒野の古本屋」

帯を見て買ってしまった本。「荒野の古本屋」というタイトルもかなり魅力的だが、著者の森岡督行さんは勝手ながら知らない人。帯を読むと、どうやら銀座で古書店を開くことになった人の話のようだ(と最初は受けとめた)。銀座の古書店?どこだろ? 銀座、新…

「おばちゃんたちのいるところ」

知り合いから面白いという評判を聞いて購入した。いやいや満足しました。途中から、落語をモチーフにした作品があるのは気づいていたけど、17作品すべてが落語のほかに民話などから発想を得ていたとは。収録2篇目は「牡丹柄の灯籠」というタイトルだし、…