晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「読書は格闘技」

タイトルにつられて読んだ。帯には「必ずしも読書で得た経験が明日からすぐに役立つ必要はないとも私は考えている」とある。読書がいわば「遅効性」であるのは、ガイドブックとかマニュアルなどは別として、認めるほかない。読んで明日からの人生が変わると…

「現実脱出論 増補版」

この著者の存在は知らなかった。実は、ニューヨーク・タイムズで坂口恭平さんの記事を読んで知ったのだった。海外メディアが取り上げるほどの日本人なら、ほぼ知っているはず、とその程度のアンテナを立てているつもりだったが、この人は引っ掛かってなかっ…

「Number(ナンバー)」1029号 猛虎新風伝

欧州サッカーや将棋の特集にも気持ちが揺さぶられるのだが、やはり阪神特集はたまらない。Numberを買うのは将棋特集以来だが、前は書店から巡って振られまくったので、今回はコンビニから攻めた。あまりにあっさり買えて、今時、阪神ファンだなんて野卑な存…

「ユタと不思議な仲間たち」

神奈川近代文学館「三浦哲郎展」を見て、その場で買った本。展示を見なければ読まなかったであろう。近代文学館の友の会に入ったので、展示は無料。名前くらいは知っていたが、これまでは縁のない作家だった。展示で「ユタと不思議な仲間たち」がこの作家の…

「コロナ後の世界を生きる」

昨年の7月に出た「コロナ後の世界を生きる 私たちの提言」を今頃読んだ。識者や外国に定住している作家、学者たちに昨年の5月、6月までの現状を踏まえて今後を見通してもらおうという企画だったようだ。37.5度が4日続いてから保健所に連絡するとか、日本…

「志ん生の食卓」

正直、古今亭志ん生の高座は見たことない。1973年に亡くなっているので、見たとしてもテレビだろう。当時は、落語という芸すら認識していなかったと思う。息子の志ん朝はなんとか生で見ている。江戸を体現した華のある落語家だった。父親の方はもっぱらCDで…

「ルポ川崎」

中1男子生徒殺害、通り魔の児童殺傷事件など、川崎というと物騒なイメージがある。自分が横浜に出てきた頃にも、浪人生が金属バットで両親を殺害する事件があった。公害問題のイメージもある。一方で、人権啓発などで他をリードしている自治体というイメー…