晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「四十八歳の抵抗」

20代の頃、石川達三にはまった時期があった。当時すでに作家としてのピークではなかったようだったが新潮文庫の棚には青の背表紙がたくさん並んでいたように記憶する。社会派っぽい作風が好きで、芥川賞を受賞した「蒼氓」「青春の蹉跌」「金環蝕」「生きて…

たらば通信10号

鎌倉には行く機会があるのだが目的地がほぼ若宮大路側で、連れがいると江ノ電側(西口)にある「たらば書房」に行きづらい。人をつき合わせたり、待たせたりして書店に入るのも落ち着かない。飲み会があったので「金を下ろしてくる」というと集団から離れる…

「闇の伴走者 醍醐真司の博覧推理ファイル」

実はWOWOWのドラマを見たのが先である。この作品ではなく、「闇の伴走者 編集長の条件」を見た。それもちょっとしたきっかけで。WOWOWから何か営業メールが届いて、サイトへのログイン情報が必要となった。ログインIDやパスワードを再設定している間に、WOWO…

「ネグレクト」

一言で、後味の悪い…いやいや、いわば口にしている最中から嫌な気分にさせられる本だった。大鹿靖明「ジャーナリズムの現場」から、杉山春氏の項を読んで購入した「ネグレクト」。3歳の女の子がろくろく食事も与えられず、段ボールの中でミイラのような状態…