晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

「絵のある自伝」

ふらっと行っても買いたくなる本があったり、狙った本がきちんと置いてあったりというのが、いい書店の定義かもしれないが、狙った本があったのに別の本を買ってしまわせる本屋も「いい書店」の類に入るのではないか。その意味で、横浜に新しくオープンした…

「歩くひと 完全版」

タイトルを見た途端に読みたくなった。そもそも谷口ジローさんの絵は好きだ。そんなによく知っているわけではないが、「孤独のグルメ」にははまっているし(ドラマも含めて)、「坊っちゃんの時代」も繰り返し読んだ。 何がそんなにいいんだろうか。確かに絵…

「今を生きる思想 宇沢弘文 新たなる資本主義」

講談社現代新書が昨年の夏過ぎあたりから、内容を100ページくらいして、やや安価にした「講談社現代新書100」というシリーズを始めた。思想ものを一気読みさせるというコンセプトのようだ。紙の本だと税込み880円でやや水増ししている感じがするの…

「一日一言 人類の知恵」

古書店で200円で購入した本。すべてではないが、著名人(偉人というべきか)の生没日にあわせて、ごく簡単な略伝と肖像、そして著作物がある人はその一部分を記している(キュリー夫人については、子どもが書いた伝記から抜粋している)。「ジュネーブ会…

映画「ソングス・フォー・ドレラ」

久しぶりに横浜シネマリンで映画を見た。いつ以来か思い出せないが、改築後初めてかもしれない。チケットを買う場所が変わったと思ったので、たぶんそうなんだろう。いや、「トイレがきれいになった」という印象を持った記憶もあるので、一度は行った事があ…

「緋文字」

一生読むことのない作品だと思っていたが、ひょんなことで手にとった。読んでみると結構面白い。とある英語学習紙に、ナサニエル・ホーソーンの「緋文字」が、米国の高校の授業で扱う定番の小説だと書いてあった。なるほど、漱石、鷗外と言ったところか(そ…

「言葉の海へ」

子どもが辞書を引く姿を見た事がない。なんでもスマホが解決してくれるらしい。小学校のときは喜んで調べた言葉に付箋をつけていたのに。ものを書くときに辞書がないと落ち着かないって、昭和以前の生まれの特徴なのだろうか。 赤瀬川源平「新解さんの謎」、…

「現場で役立つ 鉄道ビジネス英語」

見るからにニッチな本である。初めて見たのは、JR桜木町駅構内の書店。レジの横にこの本がたててあった。「現場で役立つ 鉄道ビジネス英語」。誰が読むんだこんな本。誰が学ぶんだ「鉄道ビジネス英語」。撮り鉄、飲み鉄などの鉄道ファンがいるのは知ってい…

「更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち」

年末だったろうか、書店をのぞいたら、村上春樹「古くて素敵なクラシック・レコートたち」が平積みされていた。1年半前ごろにでた本のはずなのに、どうしたクラシックネタの本でも並べているのかと思っていたら、続編が出ていた。 自分が持っているコレクシ…

本屋 象の旅

最初はシネマ・ジャック&ベティから送られてきたチラシで見たのだろうか。新聞の記事を読んだときには存在自体は知っていたので、SNSで知ったかもしれない。とにかく横浜に新刊書店がオープンしたという報に接した。昨年11月だそうである。屋号は「本…

「「不思議の国のアリス」を英語で読む」

アスク出版が出した「ヘミングウェイで学ぶ英文法」が火付け役だったと想像するが、近年、英語の原書をテキストにして英文法を学ぶ学習書が多い。アスク出版は、その後、オー・ヘンリー、シートン、ホームズ(作家はコナン・ドイル)などと続けているし、文…

「ライオンのおやつ」

小川糸さんが書く本には、愚かな人や弱い人は出てくるが悪い人は出てこない(態度の悪い人は出てくる)。これまでもそう思っていたが、「ライオンのおやつ」を読んでその思いを強くした。30代ながら余命宣告を受けた海野雫が「終のすみか」と決めたのは瀬…

「T JIRO s」「Tの讃歌」

久しぶりにCDを買った。しかも2枚も。 テレビ番組で彼らを見たのがきっかけだ。T字路sという男女のグループ。二人なのでデュオというべきか。ボーカル兼ギターの女性(伊東妙子さんだそうだ)の歌声が刺さった。水道の蛇口を開ききったような歌声。小細…

映画「誰かの花」

日頃お世話になっているシネマ・ジャック&ベティ30周年企画映画「誰かの花」を見た。30周年は去年だったはずだが、この映画館の前身の名画座が70年前の12月25日にオープンしたそうである。で、またこの映画を上映することになったとのこと。見逃…

「韓国文学の中心にあるもの」

斎藤真理子「韓国文学の中心にあるもの」を読んで、戦争の「副作用」というものを強く意識させられた。1950年に勃発した朝鮮戦争は53年以降は休戦状態のままで戦争は終わっていない。BTSの徴兵問題だって、北朝鮮がやたらとミサイル実験をするのだ…

「モトムラタツヒコの読書の絵日記」

申し訳ないが、モトムラタツヒコさんというイラストレーターは知らなかった。福岡在住の方らしい。と書いているところで、NHKの朝の番組でこの本が紹介されていた。こんな偶然ってある(一人で喜んでいる)? オープンしたての書店に行ったら(この書店に…

「歴史とは靴である」

先に、題が意味するところから。本書は、歴史家・磯田道史さんが鎌倉女学院の高校生を相手に行った講義が元になっている。そこで、磯田さんが「歴史はむしろ実用品であって、靴に近い」と話したところからこのタイトルになっている。 歴史とは靴である (講談…

「もう終わりにしよう。」

ほぼ一気に読まされたところだ。この「もう終わりにしよう。」は刊行のタイミングで購入しているのだが、2年ほど積読してしまった。本棚の整理をしているときに見つけて、出だしをパラパラ読んでたら、手から離れなくなった。 イアン・リードというカナダ人…

「ルポ 誰が国語力を殺すのか」

気になっていた本だ。自分と自分の子どもを見ても、あきらかに文章の読解力や感じる力が差があると感じることが何回かあった。時代という側面もあるし、そもそも読書量が違うというあるだろう。今の子どもは本以外に目にするものや時間をとられるものが多す…

第17回湘南国際マラソン マイボトル・マイカップ

3年ぶりに開催された、湘南国際マラソンを走った。結果は散々だったが、むしろレースに参加できた喜びの方が大きい。ごみと二酸化炭素削減の為に世界初のマイボトル・マイカップ持参の参加の大会を謳った大会でもある。給水時間をロスと取り、出場を見合わ…

「レット・イット・ビー」

古書店で見つけてさっそく読んだ。タイトルからビートルズ関連と思いきや、著者は若桑みどりさん。「クワトロ・ラガッツィ」は積読のままだったなあ、と思いつつ、いずれは「マニエリズム芸術論」あたりにも手を出しておきたいので、エッセイで人となりを知…

「大きな 大きな 大きな 足あと」

絵本を読んだ。ひらがなやカタカナが多用されてところを見ると、子ども向けなのだろうが、大人にも十分耐えうる内容になっている。というか、先に読むべきなのは、もしくは、行動に移すべきなのは大人なのだろう。そんな絵本だ。 副題は「もし全人類がひとり…

「猫を棄てる」

村上春樹さんが書いた父親についてのエッセイ。文庫化の際に購入。父親の差が、自分と村上さんの差とまで言うつもりはないが、家庭環境にも小説家・村上春樹が誕生する要因が多分にあったのだなと感じた。そして、彼の戦争観というのは、父の人生の影響が強…

「読書会の教室」

向井和美著「読書会という幸福」を読んで、読書会の存在が大きくなってきた。まずは自分が参加することからとは思っているのだが、どうも敷居が高い。というか、そう思い込んでいる。たまたまカウンターの横で飲んでいた人が読書会に参加していて、「一度、…

第82回 TAMA ハーフマラソン

コロナ禍以来、初めてレースに参加した。第82回の TAMA ハーフマラソン。大会名は「ハーフ」だが、5キロ、10キロ、秋冬シーズンには30キロ、時節に応じてフルマラソンもあるという。来月に3年ぶりとなるフルマラソンを控え、ここらで長い距離を走っ…

「英語のアポリア」

またまたエッセイを読んだ。1980年代前半に来日したトム・ガリーさんは、東大大学院の教授。そもそもは言葉オタクで、英会話教師や翻訳、辞書編纂者などをやっていた。副題に「ネイティブが直面した言葉の難問」とある。「アポリア」とは、「解決できな…

「それからの僕にはマラソンがあった」

元「暮しの手帖」の編集長・松浦弥太郎さんが書いたマラソンやランニングに関するエッセイ。サブ4やサブ3は当たり前という、いわゆるエリートランナーがじゃないところが親近感がわく。うなずきながら読んだ部分がずいぶんとあった。シューズ選びやストレ…

「動物農園」

今さらながら「動物農場」を読んだ。と思ったら、吉田健一訳は「動物農園」という題だった。もちろん原題は「Animal Farm 」。「A Fairy Story」(おとぎばなし)と副題らしきものがついている。ジョージ・オーウェルの作品の中で、「1984年」以上に邦訳…

「英語教育論争史」

仕事を英語で使う日本人は全体のおよそ1、2パーセントだそうである。ならば、中学・高校で必須科目にしなくてもいいじゃん、将来使う人は限られているのだから。ましてや、わざわざ小学校から学ばなくたって…。 こうした議論は100年以上も前から行われ…

「6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む」

この本の存在を何で知ったのかは忘れてしまったが、タイトルからして読書がらみの小説であることは確かなようだし、200ページ程度の本ならすぐに読めるだろうというのが購入の理由だったと記憶する。著者のジャン=ポール・ディディエローランさんの存在…