2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
お恥ずかしい話ながら、珈琲にまつわるエッセイだと思って購入した。もっと恥ずかしいことに、読み進めてもまだ小説だと気づかなかった。気づいたのは5ページ目あたりである。なんだ小説なのか、と思いつつ、もしかしたら片岡義男さんの小説を読むのは初め…
甲とか乙とか混じった文章は苦手だ。新聞に載った判決文なんかもざっと読み飛ばす方だ。そこに外国語が絡む法廷通訳人。聞いただけで尊敬というか、羨望の気持ちが湧いてくる。でもこの本で、法廷通訳には特に資格もいらないとも知った。志望者は裁判所に連…
先週の金曜くらいだろうか。25日の1都1道3県の緊急事態宣言解除がぐっと現実化した気がした。これはそんな流れなのだなと。もちろん、結果はみなさんご存じのとおりである。 金曜にコロナウイルスの影響で公開が宙ぶらりんになっていた映画の6月公開をう…
東京や神奈川の緊急事態宣言解除はまだ先になりそうだ。ここ数日は、神奈川の感染者の数が東京よりも多いときがある。神奈川は院内感染が目立つ。でも、よその地域の解除によって、ここらも商売を再開するところが増えてきた。再開した古書店で見つけた本が…
コロナ禍の影響で、興行は軒並み中止や延期。芸で生計を立てる人たちは当然困っているだろうけど、客だって鬱憤がたまる。毎月、国立劇場の情報誌が送られてくるのだが、一通り読ませた後に、紙きれ一枚が挟んであった。「掲載されている公演はすべて中止で…
三遊亭円朝と言えば、いまも創作、改作した演目がかかる三遊派の大名跡である。その昔、1週間ほど入院した時に、円生のCDで「牡丹燈籠」「真景累ヶ淵」を聞いたことがある。入院中に怪談を聞くなんてと思うかもしれないが、外科だったので、体を動かせない…
欧米の英語圏とか、その他はせいぜい韓国くらいの事情しか知らないのだが、日本ほど、真っ当に翻訳者を扱う国はないと思ったりする。日本の小説や北欧のミステリーが英訳されても、英米の本で翻訳者の名前が表紙に載っていることなど、あまり見たことがない…
昨日、フェイスブック上に事務局から、「横浜マラソン2020」の大会中止の知らせがあった。やはりコロナウイルスの影響である。もう11月の大会の中止が決まるのかよって気持ちだったが、2万以上の規模で、かつボランティアもたくさん参加する大会である。一…
結構迷って、買った本。柚木麻子さんがどんなものを書くかも知らなかったけど、この本が連続不審死事件の木嶋佳苗死刑囚を素材にした小説だというのは帯でわかった。いわゆるワイドショーをにぎわすような事件にはあまり興味がない。しかしながら、テレワー…
歳をとったら、やってみようと思っていたことの一つが、短歌を作ることだった。が、いまだに手付かず。雑誌を買ったり、テレビをみたりはしているのだが、いまだ行動に移せずにいる。鎌倉あたりの結社に入るというのも、ちょっと格好がいいと思いつつも、結…
溝口和洋というやり投げの選手がいた。確かに記憶にはあるが、人となりまでは知らなかった。帯には、さまざまな伝説が書いてある。「高校のインターハイにアフロパーマで出場」「いつもタバコをふかし、酒も毎晩ボトル一本は軽い」「気に入らない新聞記者を…
テレワークはいまだに軌道に乗らないまま。しかし当面、このような生活が続くのだろう。今後は、大型台風など荒天が予想されたりすると、「明日はテレワークで」と切り替えられるのこともあるのだろうな。週に一、二度は気分転換になるのだが、こう続くと気…
門外漢なので、本格的な学術書には向き合えないが、このようなエッセイだったら、なんとかついていける。進化生物学者ってロマンチストだなとつくづく思った。講談社のPR誌「本」の連載をまとめて加筆・修正を加えたもの。筆者の千葉聡氏の専門は進化生物学…