晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「日本ミステリー小説史 黒岩涙香から松本清張へ」

日本はミステリー大国だそうだ。他に読める言語が英語と韓国語しかないので、よその国の充実度はわからないけど、たぶん間違っていないと思う。ミステリ―は欧米から入ってきたものだが、翻訳や翻案の過程で独自の広がりを見せた。家にいる時間が長くなり、二…

「カディスの赤い星」

いまごろなんだが、古本屋で急にこの本に呼ばれた気がした。30年ほど前に友人から薦められた記憶があったが、当時は趣味じゃないと思ってやり過ごしていた。ここ10年くらいはクラシックギターのCDもよく買うようになったし、家にいる時間が長いせいかラ…

「ケーキの切れない非行少年たち」

ベストセラーと呼ばれる本に食指が動くことはあまりないのだが、「ブックオフ」でもう一冊くらいは(予算的に)買えるかな、と思っていた時に目についた。タイトルで釣っている気がして何となく避けていたが、読んでみると売れた理由がわかった気がした。漫…

「四十一番の少年」

帯に、「十二人の手紙」の次に読みたい衝撃作、と書いてあったので、素直に読んでみた。井上ひさしさん自身が、幼少の頃にカトリック系養護施設に入った経験がある。その意味では、自伝的作品と言えるだろう。作品に登場する「ナザレト・ホーム」では、収容…

「土葬の村」

日本で火葬される割合はほぼ100パーセントだそうである。これまで半世紀ほど生きてきたが、火葬以外で葬られたケースに出くわしたことはない。しかし日本だって昔は土葬だった時代があり、その風習が残っていたっておかしくはない。むしろ火葬が禁止され…

「最速で体が変わる「尻」筋トレ」

ランニングとは直接結びつかないが、大きい筋肉を鍛えるのが減量の近道だということは昔から聞いていたので読んでみた。大きい筋肉と言えば、お尻の筋肉が一番大きい。一番大きいところから対処していくのは、効率的なことではある。本書では、鍛えるとなる…

「十二人の手紙」

駅構内の書店で、井上ひさし「四十一番の少年」を買った。新潮、文春、講談社、角川あたりの文庫は、中公やちくまあたりと比べると割と安価で買えるので、手が伸びることが多い。その本の帯に「『十二人の手紙』の次に読みたい衝撃作」とあった。そういえば…