晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「父のこと」

吉田茂という首相がいた。「という」などとは失礼な気もするが、いかんせん時代は令和。多少の説明は必要とするかもしれない。1946年に総理大臣になり、54年まで5次にわたって内閣を組織している。麻生太郎副総理兼財務相は孫にあたる。ワンマンと称され、答…

「罪の声」

いわゆる「グリコ・森永事件」が起こった頃は20代前半だった。当時はテレビも持たず(持てず)、新聞と雑誌が情報源だった。グリコの社長が誘拐され、青酸入りの菓子が店頭に並べられ、関西弁の脅迫文が企業やマスコミに届く――。警察を手玉に取るような犯罪…

「スッポンの河さん」

帯には、「この男を知らずして、野球を語るべからず‼」とある。副題は「伝説のスカウト河西俊雄」。つまり、昭和めいたニックネームの「スッポンの河さん」はスカウトの「河西俊雄」さんのこと。語る相手は減ってきているが、野球については語る方である。こ…

「言葉と歩く日記」

「献灯使」が全米図書賞の翻訳部門を受賞して以来、多和田葉子がメディアに取り上げられる数が増えてきたように見える。これまで彼女の単行本はほぼ購入してきた。消費活動的にはファンと言ってもいいだろう。そんなに熱烈かと問われればそうでもないような…

GW中dポイント暮らし(に挑戦)

大型連休は結構なのだが、派手に遊ばなくても出かけるとなるとカネがかかる。前半は雨が降ってくれたので家にこもることが多かったが、晴れたら晴れたでランニング後はどこかで一杯、といった気持ちになる。 年明けにインターネット回線をドコモにしたり、子…

「人よ、寛かなれ」

よくあることだが、本を整理していたら、金子光晴「人よ、寛(ゆるや)かなれ」が目にとまり、そのまま読み込んでしまった。「どくろ杯」「ねむれ巴里」などの自伝3部作は手放せないが、これは読んで売ってしまおうと。これが平成最後の読了本となった。 「…