晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「こちらあみ子」

今村夏子「こちらあみ子」を読んだ。少し前に映画化された「星の子」を読んだ時には、この作家への向き合い方を間違ったまま(正解なんてわからないが)、読んでしまった気がしていたので仕切り直しという気持ちもある。というか、たぶん単純に話を筋を追う…

「指揮者の役割」

どうもわからない仕事の一つが、オーケストラの指揮者。ここのところ、クラシック系の本はよく読むのだが、何かビシッとはまらない。それなりにリハーサルをして、曲の解釈を団員にしっかり伝えていれば、コンサートの本番にはいらない気がする。となると、…

第15回湘南国際マラソンにエントリー

長い戦いだった。長期戦は覚悟していたのだが、想像以上だった。マラソン大会のエントリーに、マラソン以上の時間を費やすとは。19日午後8時から湘南国際マラソン一般枠のエントリー。晩酌をおよそ45分前に切り上げて、5分前にはPCの前に座っていたが…

「本の中の世界」

コロナ禍の「おかげ」って言葉は使いたくないが、在宅勤務で全般的に本に接する時間が増えたようだ。ついでに腰の故障で、走る時間も減った。2年間以上続けてきた月100キロ走は8月で途絶え、9月はリハビリで週1だけ無理のない距離を走っている(もともと…

「はりぼて」

富山のテレビ局が追った、連鎖的な市議の辞職劇。以前にみた、東海テレビ制作の「さよならテレビ」よりずっと面白かった。いやいや東海テレビの作りに劣るところがあったとは思わない。しかしながら、このドキュメンタリー映画「はりぼて」が取り上げた対象…

「星の子」

女優の芦田愛菜さんが、この小説が原作となる映画の主演を演じるという。その映画の完成イベントを扱った番組では、映画そのものの内容よりも、芦田さんのイベントでの発言に焦点を当てていた。親目線で見ると「いい育ち方」をしている印象だ。勝手ながら、…

「Number(ナンバー)」1010号 将棋特集

新聞を読んだら、久しぶりに雑誌を求めて書店をいくつか回る羽目になった。文藝春秋のナンバーが、初めて将棋特集を出して、入手困難になっているとのことだった。新聞なら毎日読んでいるし、広告にも気付いているはずだが、読み飛ばしてしまったらしい。「…

「ヨコハマメリー」

有隣堂の伊勢佐木町本店に行ったら、中村高寛「ヨコハマメリー 白塗りの老娼はどこへいったのか」が、1、2階を合わせてワゴンに100冊くらい積んであった。1階のレジ付近や文庫・新書コーナーがある2階には、よく横浜関連本が並べてあるが、えらい気合の…

「明日 一九四五年八月八日・長崎」

「あした」と読む。普段はタイトルに副題は入れないのだが、むしろ副題に意味があるで省くわけにはいかない。先日、娘さんの井上荒野さんの小説を読んだので、有形無形の影響を与えたであろう父親の井上光晴さんの小説を読もうと探ってみた。積読中の「他国…