晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「編集長の条件 醍醐真司の博覧推理ファイル」

文庫化されたので、即買いして即読み。こういう形でざっと読めると、自分にもまだそれなりの集中力と体力が残っていることにホッとする。本がそれ相応に面白いということなのだが。 浦沢直樹「MASTERキートン」などで原作を担当した、長崎尚志さんの「醍醐真…

「豆腐屋の四季」

年末に読んだ、角田光代さんと堀江敏幸さんの対談集「私的読食録」でこの本の存在を知った。読み始めは想像以上に気が滅入る話だったが、読み進めているうちにハマってしまった。昭和という時代が少し前のように感じられた。まるで違う人生だが、自分と重ね…

「スマホ脳」

昔、電話は家や職場に固定してあるものだったが、社会人になってから持ち出せるようになり、ここ10年くらいは進化系であるスマートフォンなるものを使っている。スマホは自分の人生の後半から現れたものである。当然、人類の歴史からすれば「超新参者」と…

「力尽き筋トレ」

コロナ禍で5キロくらい太った。もともと適正体重ではなかったところに、リモート勤務が増えてきた。当初はランニングで踏ん張っていたが、腰をやってしまって8月~12月はほぼ走れず。それまで数十カ月続いた月間100キロ以上も途切れた。いやいや体重…

「空想居酒屋」

食というのは、健康維持のため以上になると贅沢の部類に入っていくのかもしれないが、高級食材にはそもそも無縁だとしても、時節にあわせて旬のものをいただくのは、たとえちょっとしたものでも気持ちを豊かにさせる。 この「空想居酒屋」。作家の島田雅彦さ…

「都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト」

鎌倉・浄智寺は源氏山ハイキングコースの入り口にあるせいか、ついつい寄ってしまうことが多い。俗的な理由でも申し訳ないのだが、拝観料が大人200円で手ごろだというのもいい。そして、その割に見どころが多い。布袋尊に行っておなかを撫でて、ご利益を…

「まっぷたつの子爵」

大好きなイタロ・カルヴィーノ「まっぷたつの子爵」が新訳で登場したので、読んでみた。カルヴィーノはイタリアの作家で、「我々の祖先」3部作の1作目。オリジナルは1冊にまとまっているという。ちなみに他の2作は「木のぼり男爵」「不在の騎士」で、「…

「こんこん狐に誘われて 田村隆一さんのこと」

「ぼくの鎌倉散歩」を読んだら、やっぱり鎌倉に行きたくなった。コロナで人出が多いと嫌なので、北鎌倉から比較的大きな通りを避けて、鎌倉駅西口にある「たらば書房」で本を買うのを目標に数時間滞在。 北鎌倉駅から円覚寺や建長寺方面に向かうのはやめて、…