晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

たべる

「かぼちゃを塩で煮る」

いままで表紙買いはあったが(特に単行本で)、タイトル買いは初めてかもしれない。本のタイトルだって表紙に書かれているのだから、これも表紙買いの一種ととれるか。ふと寄った書店で、予定になかった本を購入してしまうことはそれなりにあることなのだが…

「志ん生の食卓」

正直、古今亭志ん生の高座は見たことない。1973年に亡くなっているので、見たとしてもテレビだろう。当時は、落語という芸すら認識していなかったと思う。息子の志ん朝はなんとか生で見ている。江戸を体現した華のある落語家だった。父親の方はもっぱらCDで…

「酒味酒菜」

東日本大震災から10年。被災者を家族に持つ者としては、相当の本を扱うべきだとも思ったが、講談社刊「福島第一原発の真実」は大著で読み終えるどころか、まだ手をつけていない。片山夏子「ふくしま原発作業員日誌」は読んでいる最中。で、郷土の詩人の本…

「豆腐屋の四季」

年末に読んだ、角田光代さんと堀江敏幸さんの対談集「私的読食録」でこの本の存在を知った。読み始めは想像以上に気が滅入る話だったが、読み進めているうちにハマってしまった。昭和という時代が少し前のように感じられた。まるで違う人生だが、自分と重ね…

「私的読食録」

「dancyu」に掲載された、角田光代さんと堀江敏幸さんが、「食」にちなんだ小説やエッセイ(漫画もあった)を紹介する連載が一つの本となり、その後、文庫化された。二人が交互に担当。100冊分(100食分?)が収録されている。近年、あまり「dancyu」…

「辺境メシ」

好きな作家の高野秀行さんの本がまた文庫になった。いろんな「秘境」を旅してきた高野さんが、食をテーマにこれまで食べてきた「珍食」「奇食」を集めた本。副題の「ヤバそうだから食べてみた」の通り、なかなか強烈なものがある。本人の旅だけではなく、妻…

「人生最後のご馳走」

ホスピスとは終末期のケアを行うところ。ここにお世話になるレベルだと、症状によっては食べられるものが限られてくるし、それこそ体が食事を受け付けないことだってあろうかと思う。大阪の淀川キリスト教病院の緩和治療内科・ホスピスでは、毎週土曜は患者…

「ベーコン」

井上荒野(あれの)さん。読んでもいないのに、避けていた作家である。たぶん井上光晴さんの娘さんだというのが理由だと思う。といいつつ、光晴作品だってきちんと読んでいるわけではない。原一男監督「全身小説家」の衝撃(もはや内容は忘却の彼方だが、揺…