晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

横浜4大立ち食いそば 相州そば関内本店

 横浜4大立ち食いそば。桜木町駅南口改札脇にある「川村屋」、JR東神奈川駅のホームにある「日栄軒」、横浜駅西口にある「鈴一」、関内駅から5分ほど歩いた場所にある「相州そば」を指す。個人的に一番世話になっているのが「川村屋」、次が「相州そば」で、時折出社途中でわざわざ下車して食べるのが「日栄軒」、きしめんを注文してしまうのが「鈴一」だ。誰が「4大」と決めたのかは知らないが、それとなく納得である。4つに優劣をつけるつもりはない。

相州そば関内本店。開店は朝6時10分?(日祝休み)。公式サイトには7時開店と書いてあるけど、もっと早く開いている。サイトはあまり更新されていない

 なぜ、「相州そば」で書きたいのかというと、よそと違う活気を感じるから。他の3店舗も人気の立ち食いそばならでは混みようで、それ相当の活気があるのだが、この関内にある「相州そば」にはもう少し昭和的な雰囲気を感じるのだ。朝早くから開いているせいか、朝方はタクシー運転手、これから現場に向かうガテン系の人が多い。サラリーマン風の人もいるが、駅から少し距離があるせいか割合は低いかも。

 ブルーカラー系の客層もそうだが、活気を感じる秘密は食券の販売機がないからと見ている。他の3店舗はいずれも食券機があり、従業員と話すのは「そば」か「うどん」を示すくらいだ。しかし、相州そば関内本店には食券機がない(「相州そば」は地元のチェーン)。いまだに口頭でオーダーを伝えるのだ。支払い方法こそPayPayでも対応し他の3店舗を先んじているが、多くは現金で支払っている。

 「相州そば」には、春菊天とかイカねぎ天(季節もの)とか他とは違ったメニューがある。そうしたトッピングを複数頼む人が少なくない。「○○天そばに、▽▽天を乗っけて、おにぎりも」といった威勢のいい調子の注文を聞くと、自分も次はやってみようかと思ってしまうから不思議なものだ。中には千円近く払っている人もいた。

 汁はやや甘めか。ねぎは高騰しているにもかかわらず多め。支払いとそばを受け取る場所はそれとなく決まっているが、食器を返却する場所もきちんと決められていないと思う。なんとなくルーズながら、店員さんと目が合って、彼らの手が届くような場所に置いておく。そこにお店の人との間に阿吽のコミュニケーションが生じる気がしている。

 「川村屋」が昨年3月に一旦閉店となってから、ランニング帰りによく寄るようになった。「川村屋」が半年後に復活したが、開店時間が早いので、つい「相州そば」に向かうことも多くなった。割合として今は半々くらいか。

 相州そばのカツカレーも好きなのだ。まだ、試していないメニューも多い。トッピングにより、よろしかったらこのそばは山椒で、これはわさびでと声をかけてくれることもあり、組み合わせも楽しみなところ。「日栄軒」なら穴子天そば、「川村屋」なら天ぷらそば(店が薦めているのは、とり肉そば)、「鈴一」ならきしめん+トッピング、と自分の中で注文が固定化しているが、相州そばではもっとその日ならではの変化を楽しみたい。