晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「山の上ホテル物語」

作家が、ホテルに「カンヅメ」(執筆に集中させるために閉じ込めること)にされたなんて文章を読むと、ホテル暮らしができてうらやましいと思ったものだ。実際はそんなのんきなものじゃないだろうけど。文豪がよく利用したことで知られるのが、御茶ノ水にあ…

「工藤直子詩集」

角川春樹事務所から刊行された「にほんの詩集」シリーズ。シンガーソングライターで知られる中島みゆきを加えたのは目新しいが、それは置いといて、日本の著名な詩人12人の詩集を出している。その中で、一度も読んだことがなかったのが、工藤直子さん。童…

トレイルランの大会初参加へ

プロモーションのメールにつられて、突然参加を決めたトレイルの大会。周りでもやっている人もいるし、マラソン大会に比べて参加費も安いしとあまり深く考えずに手続きをしてしまったが、初参加となるといろいろと金銭的な「ハードル」があることがわかって…

朴葵姫 ギターリサイタル(トッパンホール)

久々にギタリスト・朴葵姫(パク・キュヒ)のリサイタルに行ってきた。3月の東京公演がコロナで延期になり、この7月に振り替えになっていた。感染者数は今の方が多いのに、不思議といえば不思議である。この振替公演に気づかず、当日券狙いでトッパンホー…

「壁とともに生きる」

「好きな小説家は?」なんてことを聞かれることがずいぶんとない気がする。少なくとも10年くらい。小説が話題の共通項となっていないことが大きいのだろう。かなり昔だが、入社試験の面接に駆り出されたときは、好きな作家・小説は?なんて聞いた気がする…

「ジェットコースターにもほどがある」

何で、こんな本を買っているのだろう。書棚を整理していて意外な本をみつけると、ふと思ってしまう。宮田珠己「ジェットコースターにもほどがある」。自分はジェットコースターには乗らない。むしろ避けてきたくらいだ。最後に乗ったのは10年ほど前か。乗…

「るきさん」

「読書会という幸福」を読み、高野文子「黄色い本」を買い、その勢いってわけじゃないが、ちくま文庫「るきさん」を読んだ。主人公が「チボー家の人々」を読み進める様子を描いた「黄色い本」はなかなかショッキングというか、漫画でこんな表現の仕方があっ…

「読書会という幸福」

元来、群れるのが嫌いな性格。当然、読書は個人の営み、というのが基本姿勢だが、最近は歳をとって丸くなってきたのか、少し気になるのが読書会だ。複数が同じ作品を読み、多角的に語りあうのも悪くないと思うようになってきた。この先、そんなに長くはない…