晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「日々是好日」

「にちにちこれこうじつ」と読むそうだ。「好日」は「こうにち」説もあるそうだが、著者が読み慣れた方をタイトルとした。昔、通ったことがある代々木ゼミナールが「日々是決戦」というスローガンを掲げていたのを思い出した。こちらは「日々」が「ひび」だ…

「線量計と奥の細道」

先日の旅行で読む本は、ドリアン助川「線量計と奥の細道」が第一候補だった。なんか重いなあと思いつつ、奥の細道つながりで「わたしの芭蕉」から読み始めたのだが、この本を読むための伏線だったとも言える。この本は、東日本大震災の翌年、主に自転車に乗…

映画「小説家の映画」

韓国映画と聞くと、どこか Too much な盛り込みや、これでもかとばかりに話をひっくり返すような作品を思い浮かべる人も多いのでは。それでも、いろいろなタイプの作品を撮る人がいて、「何も足さない何も引かない」といった昔のコピーのような、シンプルな…

「さがしもの」

「新潮文庫の100冊」のキャンペーンの時期だ。他の出版社も同様の事をやっている。夏休みに本を読んでね、とのことだろう。いわば、名作や話題作が多いので、多くは既読だったり、持っていたり、あまり興味のない作家だったり。キャンペーンの棚を眺めて…

「わたしの芭蕉」

青春18きっぷで、1泊旅行をしてきた。別途料金を払えば新幹線や特急も乗れるらしいが、このきっぷ自体は普通電車用。乗り継ぎを続けているとどうしても乗車時間が長くなる。旅のお供は本。となると、本の選択に迷うことになる。これが服を選ぶよりもずっ…

「六本指のゴルトベルク」

またまた中公文庫を読んでしまった。ロック、ジャズ、クラシックの名盤紹介とか、音楽家の伝記など音楽物は結構読んできたつもりだったが、こういう本ははじめて出会ったかもしれない。著者は、青柳いづみこさん。この人が音楽家(ピアニスト)であり、文章…

「午後三時にビールを」

明らかに狙われている。狙われてるって誰に? 何に? 中公文庫にである。奴らは明らかに高齢の読書好きを狙っている。井伏鱒二、水木しげる、阿川弘之、里見弴、石垣りんなどなど。ここ数カ月の中公文庫から出た作家たちだ。松田青子、町田その子といった近…

「英語の路地裏」

書店で見かけて、気になるタイトルだと思った。「英語の路地裏」。副題には、「オアシスからクイーン、シェイクスピアまで歩く」とある。「オアシス」も「クイーン」もイギリスのバンドの事である。「オアシス」は社会人になってからだが、「クイーン」は子…