晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「走る奴なんて馬鹿だと思ってた」

購読中のブログで知った本。自分もマラソンに向かうまではこの題に近い気持ちを持っていた。サッカーをやってボールを追っていただけに、「ただ走っていて何が楽しいのか」って思っていたし、40代の前半まではそのように公言していた(いまとなっては、言わ…

「不穏な眠り」

若竹七海の新刊が出た。古本屋アルバイト兼探偵・葉村晶シリーズで文春文庫では6冊目となる「不穏な眠り」だ。「オール読物」に掲載された4編が収録。単行本を経由せずにそのまま文庫になるのがうれしい。初版限定付録(というほどでもないが)によると、2…

「No One Is Too Small to Make a Difference」

米タイム誌でも「Person of the Year」に選ばれた、スウェーデンの学生であり環境活動家のグレタ・トゥンベリ(トゥーンベリの表記も)さんのご主張を知っておこうと思っていたところ、紀伊國屋書店で500円で売っていたので購入した。60ページ超であることを…

「黙殺」

副題には「報じられない"無頼系独立候補"たちの戦い」とある。この「無頼系独立候補」とは、世間でいう泡沫候補のこと。著者の畠山理仁氏は、新聞紙面やテレビの報道であまり扱われないこの候補者たちを、一種の愛とリスペクトをこめてこのように呼んでいる…

「川の名前」

小学5年生たちのひと夏の経験を描いた小説。と書くと、エッチな話を想像するかもしれないが、夏休みの自由研究の課題として近所の川を選んだ少年たちが自然と、偶然出会うことになる生物との関わりをテーマとした作品だ。読後感がすこぶる良い。 さて、書い…