晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

第37回小田原尊徳マラソン

 小田原尊徳マラソン大会に参加してきた。2020年にエントリーしたが、コロナで中止。参加賞だけが送られてきたむなしさがあったので、今年はほぼ同時期に開催される三浦国際マラソンの方をお休みして、こちらを走ることにした(エントリー料もこちらが安い)。これまでのレースは常に反省が伴ったが、今回はやりきった気持ちになれた。こんなに後味がいいのは初めてと言っていい。

良い天気でした。また来たい小田原尊徳マラソン

 ハーフと10キロで約2千人程度の参加者。「尊徳」とは小田原が地元の二宮尊徳のこと。小田原アリーナなるところを起点に二宮尊徳ゆかりの場所を走るというレース。酒匂川(さかわがわ)の川沿いに設定されたコースを、10キロなら一周、ハーフなら二周走る。

 神奈川県内のレースだと、電車に乗った時点から「同じレースかな?」と思えるランナーが車両に数人いたりするのだが、今回はほぼいない。小田原に近づくにつれてポツポツと増えてきて、小田原で小田急に乗りかえた時にそれなりにいるという程度。小田原到着がレース開始の1時間前で、ややゆっくりめだったかも知れないが、電車にも余裕で座れた。プログラムを見ると、半数くらいが地元のランナーのようなので、車などで直接向かっている人が多いのかもしれない。参加者の数が適量なのか、捌きが速い。荷物を預けてからトイレもスムーズ。やや準備体操不足とも言えるが、さあ、スタート。

 道は狭い。レベルは低いが、今回はキロ5分台前半でどれだけ長く走れるかがテーマで、ハーフで2時間を切りたいところ。想像以上に人が詰まった状態だった。軽いストレスを感じていたが、4~5キロあたりから人が離れてきて走りやすくなってきた。コースは平坦。だが、川沿いの道に入る時と外れる時に短いアップダウンがある。8~9キロと18~19キロあたりが舗装されていない道(周回コースなので)。ここについては、スタート前に「ここは砂利道があるんだよ」と話しているのが聞こえてきて、嫌だなあと思ったが、それほどでもなかった。

 体が温まってくると、5分台前半に差し掛かるのは練習時と一緒だが、「渋滞状態」で少し遅く6分を切った状態。後はどれだけ続くかが問題だ。フラットなコースに助けられた部分はおおいにあると思うが、意外と体と気持ちが持った。最初の10キロで57分程度だったので、これなら2時間切りが可能だとモチベーションが上がったのは確か。このペースのキープを心がけ、給水時でムラが生じたが、5分台にはいってからはほぼ5分20秒~40秒の間におさまった。抜こうが抜かれようが、とにかくマイペース。気持ちの維持という点では、先が見える周回コースが良かったかもしれない。たぶん最後はバテるだろうと思い、少しでも貯金をつくるつもりで走ったが、脚は最後まで動いた。1時間56分でゴール。当初の想定からは出来過ぎと言えるかも。アプリの計算ではハーフにやや足りなかったみたいで、ハーフの記録としてスマホに残らないのがちょっと残念。

 2週間前に、レースと同時間帯に同じ距離を走ろうとして、食事をとる時間などを逆算して走ってみたが、見事に失敗(途中でバテて脚を止めた)。当日は、朝から少し重めに食事をとって臨んだ。当日の体調や気候はあるものの、調整もうまくいったと思った。スピードは無縁だと思っていたが、少し「色気」が出てきた。こういうのがあるからランニングは楽しいのかも。

 荷物を引き取りに行った時に、遠目にゼッケンを見て、着いた時には手元に準備しておいてくれたのは地元の高校生か。こういう気遣いって、何かうれしい。