練習不足と加齢のハイブリッドな理由による心肺機能の衰えがあるのだろうが、暑くなってからはマスク着用したランニングは止めている。4月に京大の山中教授が「走る時もマスクを」と発信した時は、アマゾンでスポーツマスクなるものを買って走っていたが、やはり長い距離や高温でのランニングにはつらい。ここ2カ月くらいはマスクなしで走っている。実は坂道を歩いて上る時ですら、途中でマスクを下にずらしている。結果、マスクのヒモが3度ほど外れている。安物はダメだな。
暑さを避けるのも理由だが、朝4時(といっても5時に近い)~7時あたりや、もしく雨が止んだ直後とか弱い雨の時間と、人がいない時間帯を狙って走っている。マスクをつけない以上は、とにかく人に近づかないようにするしかない。とはいえ、走っている人は自分だけではない。どんな時間帯にもランナーはいるのだ。
根岸森林公園には1周1.3キロ程度の舗装された周回コースがある。自分は逆時計回りで走るが、時計回りで走る人たちもいる。となると、どうしてもすれ違うことになる。マスクで表情はわかりづらいが、「こいつマスクしていないな」という吹き出しが頭から出ているのが見える。うしろめたいせいか、肩身が狭い。罪悪感もある。
朝日新聞の受け売りなのだが、日本臨床スポーツ医学会は、屋外スポーツのマスク着用は「推奨しない」と声明を出している。WHOも、日本感染症学会も「控えるべき」「必ずしも必要ない」としている。かつて10メートルは離れて、と言われたランニング上のソーシャルディスタンスも、見解に変化があり、どうやら最低2メートルでOKだそうである。いまでは、山中教授も「誤解を防ぐため」に動画を削除したそうだ。
暑くなると熱中症の心配もある。マスクをすればその可能性は高まる。着用の可否は自己判断になる。中には、マスク着用がすっかり身についてしまったランナーもいるかもしれないが、これからの時期は気をつけてくれればと思う。
当面、マスクをして走るつもりはない(とはいえ、アシックスが9月に出すというフェイスカバーにはかなり関心がある)。走っている時は、ランナーや歩行者には適度な距離を置くつもりである。マスクをしているランナーの皆さん、そんなに怖い顔で見ないでね。