晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

IN★POCKET 1月号

 講談社の文庫PR誌「IN★POCKET」を1月号から定期購読することにした。11月号の文庫ミステリー特集ではまり、続けて12月号を購入しようとしたときに意外と探すはめになったからである。まあ200円くらいなら、それ以上のコスパはあると判断した。

 で、届いた1月号はそれまでの2号と比べて、約100ページ減。テーマによって毎号ばらつきがあるのか、やはりやりくりは厳しくて減ページを強いられたかはわからない。今回は西加奈子「舞台」が文庫化されたのにあわせて、インタビューを含む特集が組まれている。前号の堂場瞬一もそうだが、本を買うまでに至らないレベルの作家を知る上で助かる。今回は、書棚から見える背表紙だけでその存在を知っていた、新野剛志にインタビュー記事で触れることになった。代表作くらいは読んでおきたいという気になったのでPR誌としての役割は十分果たしている。

IN★POCKET 2017年 1月号

IN★POCKET 2017年 1月号

 

  赤川次郎の「三姉妹」シリーズの連載も始まり、懐かし嬉しなのだが、定期購読に至った決め手は、土井ラブ平「月刊 落語通信」。イラストと文で書かれた落語家の紹介が、ちょっとマニアックでためになる。なかなか定席には足を運べないが、にぎわい座やホール寄席に行くときに目当ての落語家以外の出演者の付加価値を高める効果がありそうだ。

 新刊文庫総目録も役に立つ。「スプラッシュ文庫」とか「ガッシュ文庫」なんて文庫の存在や、文庫の点数の多さに驚きつつ、購入したい文庫を見つけて懐具合を探る。今月号には新潮文庫で、柴田元幸訳のナサニエル・ウェスト「イナゴの日」が出るはずだったようだったが、来月以降になったのであろう。講談社文庫も、村上春樹の全巻BOX・「羊&鼠」BOXの発売予定があったはずだが……。発売されたという広告を見ていないので、こちらも発売延期だろうか。前者はすでに持っているのと被りそうだが、後者はBOXのデザインによってはほしいかも。

 当分「IN★POCKET」とはおつきあいするつもりだ。