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晴走雨読 横鎌日記

無理しないランニングと気ままな読書について綴ります。横浜と鎌倉が中心。映画やお出かけもあり

「村上さんのところ コンプリート版」

 電子書籍の「村上さんのところ コンプリート版」を読了した人はいるのだろうか。期間限定サイトに寄せられた読者からの質問と相談に作家・村上春樹の答えをまとめた本で、電子版の方はサイトに掲載された3716通の質疑応答すべてが載っている。それはプルースト失われた時を求めて」の約半分くらいの分量になるそうである。

 村上春樹の最初の電子本とあって、発行されたタイミングで買ってしまったが(もともと完全版とか増補版に弱い)、これまで9%ほどしか読めていない。この本に関しては集中的に読むのではなく、寝る前にいくつか読むというスタイルで通しているため、マラソンに例えると、まだ最初の給水所にも達していない状態と言える。読み終えるのはいつの日だろうか。

 

村上さんのところ コンプリート版

村上さんのところ コンプリート版

 

  こんな春樹本を抱えているのに、インタビュー集「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」を文庫版で読了。単行本でも読んでいたが、文庫はインタビュー1本が追加掲載されていて、「1997-2009」が「1997-2011」となっている。それに気が付いたところで文庫を購入、読了した。「海辺のカフカ」についてや長編・短編・翻訳への取り組みかたなどが、一度は読んでいるはずなのに、結構新鮮に読めた。ただ、古川日出男によるインタビューは、「モンキービジネス」掲載の時から3度読んでいることになるが、合いの手を打っているだけのような印象が強くなった。彼自身が春樹ファンなため、無理もないことだけど。村上春樹のインタビューやエッセイは、語り口調のせいか、なぜか読んでしまう。もしかして、小説よりも好きなのかも。

  そういえば、ここのところ、中公文庫で「恋しくて」、新潮文庫で「職業としての小説家」が発売され、そして数日すると文春文庫で短編集「女のいない男たち」も刊行される。ずいぶん重なるなあと思ったら、そろそろノーベル文学賞の発表の時期なのだ。出版社サイドは、受賞はともかく、いろいろ取り沙汰されるこの時期を狙ったのに違いない。さて、今回は誰のもとへ行くのだろうか、村上春樹の受賞はあるのか。