晴走雨読 横鎌日記

無理しないランニングと気ままな読書について綴ります。横浜と鎌倉が中心。映画やお出かけもあり

IN★POCKET 2017年11月号 文庫翻訳ミステリーベスト10

 昨年の「文庫翻訳ミステリーベスト10」をきっかけに、定期購読にした「IN★POCKET」。書店から11月号が届き、早くも一年経ったことに気づく。今年は読者として投票するつもりだったが、翻訳もののミステリーは結局読まないままに終わった。アガサ・クリスティーなど古い作品はいくつか読み直したものの、対象期間に該当する作品は読まなかった。

 今年のベスト10を見てみると、2017年は、東京創元社創元推理文庫の健闘が目立つ。R・D・ウィングフィールド「フロスト始末」が総合1位(読者1位、作家2位、翻訳家&評論家1位)と、ほぼ完全制覇。人気シリーズの作家の遺作となれば納得というところかもしれない。カズオ・イシグロノーベル文学賞受賞で注目を浴びる早川書房に一矢報いた感じがある。

 総合で見ると、エリザベス・ウェイン「コードネーム・ヴェリティ」(2位)、ゴードン・マカルパイン「青鉛筆の女」(5位)、ロバート・クレイス「約束」(11位)など、ベスト20位圏内に7冊を送り込んだ。

IN★POCKET 2017年11月号

IN★POCKET 2017年11月号

 

  ピエール・ルメートル「傷だらけのカミーユ」が作家が選んだ第1位(総合6位、読者2位、翻訳家&評論家圏外)。遅ればせながら読んでいる最中だが、いきなりストーリーが展開して結構夢中にさせられる。心理描写、状況描写も翻訳がこなれているせいか、字面的には日本語の本を読んでいる感覚で読める。前2作を読んでいるので、頭の中で「土壌」ができているからかもしれないが。

傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)

傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)

 

  同じく文春文庫の、ボストン・テラン「その犬の歩むところ」も高評価。翻訳家&評論家が3位、作家は6位、読者が10位で総合で4位。犬が主人公のミステリーというのは読んだ事がないので、一応、買っておいた。来年は戌年だし、新年の1冊目にしようか。