晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「酒場の君」

この本に最初に出会ったのは書店「象の旅」。酒場を巡った本というのは表紙からも想像はできたが、開いてみると神奈川中心の店を回っているのがわかった。著者の武塙麻衣子さんについては知らなかった。でも、登場する飲み屋にはいくつか行ったことがある。…

「隣の国の人々と出会う」

韓国語を読めるので韓国の小説を日本語訳で読むことはあまりないのだが、斎藤真理子さんの翻訳は信頼している。翻訳を読んだのは一度くらいだと思うが、エッセイなどを読むと韓国への理解がとても深いのがよくわかり、この人の訳は間違いないと確信すら持て…

「ポー短編集Ⅱ ミステリ編」

続けて、「ポー短編集Ⅱ」。2冊目はミステリ編で、「モルグ街の殺人」「黄金虫」の他、「盗まれた手紙」「群衆の人」「おまえが犯人だ」「ホップフロッグ」を収録している。オーギュスト・デュパンが登場する「モルグ街の殺人」はいわば探偵ものの原型で、探…

「ポー短編集Ⅰ ゴシック編」

新潮文庫のエドガー・アラン・ポーの短編集を読んだ。電子書籍としては文庫全3冊を1冊の合本として売っていて、バラで買うよりは少し安かったので合本で買った。購入したのは実に2年前の8月で、入浴中に少しずつ読み進めていて先日読了した。20近い作…

「日和山」

「佐伯一麦自選短篇集」とある。初期の作品から東日本大震災後までの長い期間から9篇が収録されている。1986年から2012年までの「朝の一日」「栗の木」「凍土」「川火」「なめし」「青葉木菟」「誰かがそれを」「俺」「日和山」。妻視点の作品もあ…

Coros で1年

Coros(カロス)Pace 2を購入して1年が過ぎた。購入時の1カ月後には Pace 3 が出たのだが、店員さんがそのことに触れてくれなかったのがいまだに心残り。言ってくれれば間違いなく Pace 3の登場を待ったはず。それはそれとしてここ1年の使い勝手を報告し…

「カナリア王子」

イタリアの民話集を読んだ。作家イタロ・カルヴィーノが蒐集した民話で岩波文庫の上下巻で「イタリア民話集」が出ているが、子ども向けに編纂されて7話が収録された「カナリア王子」を先に読んだ(「民話集」にこの7話がすべて含まれているかどうかはわか…