晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

「仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング」

 マラソンが中止になったので、刺激を求めてランニング系の本を読んでみた。練習法や練習ペースなどを見直す参考にしようと思ったところ。「スロージョギング」関連は昔読んだことがあったなあと思いつつ、すぐに読めそうな本書を選んでしまった。著者の一人は、フォアフット走法を提唱している田中宏暁さんだ。前に読んだブルーバックス「ランニングする前に読む本」の著者である。それより5年ほど前の本。共著者は、京大名誉教授の久保田競さん。名前はアスリートみたいだが、こちらは脳の専門家である。以前読んだ、金哲彦「走る意味」と「ランニングする前に読む本」を一冊をまとめたような内容だった。

 まとめれば、スロージョギングの効果を訴えた本で、脳にも体にも良いって話。既読感はあるが、速く走れないから結果的にスロージョギングになっている自分を認めてくれて、自己肯定感を高めてくれたような気がする。仕事に効いているのかどうかは疑問だが。

 細かい部位は省くが、一定年齢からは衰えてるばかりと見られていた脳が、スロージョギングによってある程度踏ん張れるということ。逆に、活動が活発になる部分もあるようだ。本の趣旨に肯定的な材料ばかり集めている気はするのだが、実際にそのような論文や研究成果が発表されているのだろう。自分も走る時に、よく仕事の順序を整理したり、文書の組み立てを考えたりすることはあるので、なんとなく一定の効果は認めるところである。認知症や糖尿病(この二つは密接な関係があるが)を防ぐにも効果的とのこと。

 「ランニングする前に読む本」を読んだ後に、自らもフォアフット走法に切り替えようとしたことがあった。今でもそのつもりはあるのだが、けがで走れなかった時期にフォアよりはミッドの方にシフトしてしまったようだ。この本を読んで、今朝走って確認すると、足の指の付け根あたりよりはもっと後ろで着地している。また、フォアに戻すと筋肉痛がひどいだろうなとややビビっている自分がいる。

 どうせ速く走れないので、スロージョギングはいいとして、本にはそれでいてサブ4を記録したランナーの話も載っている。このフォアフットのスロージョギングから、どのようにスピードを上げていくのか、このへんを知りたい。歩幅は広がらないだろうから回転数をあげるのだろうか。目標を失っている期間だし、いろんなことに挑戦してみるか。