晴走雨読 横鎌日記

気ままな読書と無理しないランニングについて綴ります。横浜と鎌倉を中心に映画やお出かけもあり。ここのところ、行動範囲が限られています

また浸かりたい横浜の銭湯③

 これまでとは違って、サウナ、岩盤浴が揃っている銭湯だ。いわゆる健康ランドスーパー銭湯)に近いが、公衆浴場法で「銭湯」のカテゴリーに入っている泉区「葛の湯」を紹介する。市内のほとんどの銭湯に入っているが、たぶん床面積はここが一番広い。もちろん、追加料金を払って、サウナなどの施設を利用できるエリアを含めた場合である(一階か?地下か?とにかく下に降りるのだ)。

 何が気に入っているって、銭湯が周辺コミュニティーの中心にあるような気がするところだ。住宅地の中にある、商業施設。横浜ながら、東北地方にありそうな健康ランドの雰囲気である。この施設の周辺に飲食店や理容店が集まっている。週末に行ったが、サウナハットをかぶっている若者はいない。若い人がいないってわけじゃないが、平日の垢を週末に落としにきたような地元の人たちが集まっていた。

葛の湯のフロント。食事処もあって、おばあちゃんたちが世間話をしていた

 フロントから男女に分かれる。奇数日、偶数日で湯が入れ替わる。脱衣所の同じ階には銭湯としてはやや広めの浴場があり、プラス200円でロイヤルコースというサウナがあるエリアに降りる事ができる。カラオケあり、お座敷あり、食事処のメニューも多い。ひとっ風呂浴びるというよりは、本でも読み、ビールでも飲み、日々の雑事を忘れてゆっくりするというのが葛の湯の過ごし方かと思う。ここではせせこましいことや次にすべきことなんて一旦うっちゃっておいて、湯に浸かるべきなのである。

 泉区と戸塚区の境。分割を繰り返しても、いまなお一番広い戸塚区から銭湯がなくなったのはショックだったが(スーパー銭湯はある)、しかし境目にこの湯がある。住宅だらけで、行く道で相当迷ったが、帰りはフロントの女性に地図を渡されてスムーズに帰る事ができた(市営地下鉄「踊場」駅からほぼ一直線だった)。駅から逆に進んでしまったが、今度は大丈夫だ。

 観光地然たるところはないが、ここもやっぱり横浜なのだろう。湯も広いが横浜の広さも感じる銭湯だ。